今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

猫の鋭さあなどれず ~ココの確保失敗再び~

2023年02月28日 | レオ(テンチビ)とココ
ココの確保に失敗して結局手術を中止してから、早や2年半近くが経ちました。
あの時はココの人間不信が残り、長期にわたって生活が不安定になった。
何度も消息を絶ったのに今も店で暮らしているのは、レオの存在があってこそだ。
レオもココの影響を受けながら、今は安定感を増している。
一方、春と晩秋のエクスカーションが一層鮮明になってきたココ。
一刻も早く手術して、あの種族保存本能の呪縛から少しでも開放してあげなければ。

年末のエクスカーションを終えた頃のココ

安定した生活や時には命の犠牲すら要求する種族保存の本能。
その行動は発情やエクスカーションと言う形で現れる。
その仕組みがホルモンの分泌なら、ホルモンを出なくするのが手術です。
人間の都合で子孫を作れなくするのではなく、あくまでもココ自身のため。
しかしその手術のためにココが今の場所に不安を感じ、そしてこの場所を諦めるなんてことにでもなればそれこそ本末転倒だ。
悩んでいるうちに、あっという間に過ぎた2年半でした。

今月初めのバカ陽気が続いた頃のこと。
年末からのエクスカーションが一段落したココがまた外泊した。
しかも連泊。ただ、昼間に1,2度食べに戻った痕跡があった。
ココは食べ物のないところで新しい生活を始めようとしているのだろうか。
そう思うともう猶予はないと思い、病院に連絡して手術を予約した。
手術日は3週間先の、今日だったのです。

再びのココの外泊中、レオは寂しそうだった

今日までの間、レオやテンちゃんの手術の記録を読み返しつつ最善策を考えた。
しかし当時の知識少ない自分の行動は、今の参考にはならなかった。
ましてや今回の決定的な違い、ココがまだ触れないということだ。
で、最終的に決めたのが当日レジ室に閉じ込め、好物のシーバを食べているうちに大きなたも網を被せる方法。うまく被せたら毛布で覆い、3人掛りでキャリーケースに移す。手術から帰って来たら携帯用のケージに移す。それで一晩と翌日1日過ごしてもらう。翌日の晩にいつものレジ観葉室に開放し、その翌日は外に出ないで過ごしてもらう。その日もお客様は来るので、スタッフには大変な苦労と協力をお願いしました。さらにその翌日の昼前に、様子を見ながら開放して平常状態に戻すという筋書き。先生の言う養生日数には足りないけど、これが精いっぱいの道筋だと思いました。

それからというもの、毎日のようにイメージトレーニングに明け暮れた。
昨日は協力スタッフとともに予行演習を行って、問題点を洗い出した。
たも網は、長い柄付のものは最大45cm径しかなく想定より小さくなった。
3,700円の出費。
そうして緊張の中迎えた今朝、開店時刻前のこと。
最初から、猫たちの様子がいつもと違っていた。

今は2匹安定して過ごしているが・・

いや、実際にはいつもと違ったのはこっちの方で、猫たちはそれを察知したのです。
そわそわと不安そうに警戒する2匹。
ココにシーバを与えると、一粒づつ振り返りながら食べ始めた。
これは無理だと思いながらもうやるしかない。
案の定逃げられた。たも網の先すら触れなかった。
警戒心全開、怯えた表情でキーパーの上の奥に逃げ込んだココ。
2年前と同じテツは踏まないと、深追いはせず早々に中止を決めました。

その後レオは開放し、ココもしばらくして人目を盗んで外に出た。
朝食の時間になると2匹戻ってきたが、ココはレジ室に入ろうとしない。
どうやら人よりも場所に恐怖心を覚えたようだ。
しかし午後になるとココもレジ室に入ったり、バカ陽気の下春眠に耽っていた。
早々の中止が功を奏したか、ココのダメージは少なくて済んだようです。

外泊から戻ったココがレオに合流したとき、2匹とも本当にうれしそうだった

あーあ、猫を侮ってはいけません。
たとえわずかであっても、彼らはこっちの緊張を読み取るのです。
どんな方法であれ、人がその気のない猫を捕まえるなんて無理なのだ。
先生に連絡して謝ると、3日後の再挑戦を提案してきた。
確かに春の陽気がどんどん増す中、躊躇している猶予はない。
しかし・・・
果たしてその提案に乗るかどうか、ただ今思案中なのであります。

ココのいない間、Aさんにべったりだったレオ

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分離不安という名のストレス? ~ちび太の場合~

2023年02月26日 | ちび太
ちび太の前記事(1/11)でいろいろ反省し、以後はちび太との関係回復に努めた。
感情一直線の猫のこと、信頼関係を壊さずに怒るなんて易しいことではない。
意識を他に向けさせることができればいいのだけど、それが何ともままならない。
一方関係回復と言っても、自分に対する行動が何か変わったわけではない。
寝場所をオバンベットに変えたり、かつてのべったりがなくなっただけだ。
ただ、気になることがあったのです。

サクラの部屋にお邪魔中のちび太

下腹部の毛がまるまるなくなって、皮膚がもろ出しになっていた。
昨年暮れあたりからのこと。
ちび太がケンを追い回し自分が怒る、そんなことが2カ月ほど続いた頃からだ。
ちび太のハゲはやがて両後足の内側まで広がり、背中の両側にも部分ハゲが数か所できた。
ストレスなのか菌の類か原因がわからず、2月の初めに通院しました。

診断の結果は予想に反して「ノミアレルギー」。
そういえば通院する前にハゲの部分にいたノミを2匹ほど退治した。
実はわが家では昨年夏から秋にかけてノミ大騒動があったのです。
その後一応は鎮静化したものの、根絶するはずがなかった。
フロントラインも効かずさらに2匹退治したけど、この話は別の機会に。
その時の先生の処方はステロイドと抗生物質。
サクラとは違う女医さんの病院だったけど、まったく同じ薬だった。

下腹部と後足の裏側は毛のない状態

ところが、ちび太は結構神経質でこの薬をどうしても飲まない。
食べ物に混ぜてもダメ。直接口に入れるにも最初は騙せたが、しまいにはものすごい抵抗で(保護者の)流血騒ぎにもなった。
ようやく飲み込んでも、胃液や食べ物と一緒に無理やり吐き出す始末。
かえってストレスを与えてしまう投薬は、結局途中で諦めた。
一方ちび太のハゲは胸の近くまでと尻尾の裏側まで広がり、背中のハゲも増えた。
先生の言う通り、ハゲの原因はちび太自身の執拗なグルーミングだった。

そのころはもう、ハゲの原因はストレスだと確信していました。
でもこんなに過激なストレスなんて初めて見るし、どのように対処すればいいのか。
普通の獣医さんでいいのかあるいは動物メンタルクリニック?
で、わからなくなってもう一度先生のところに行ったのです。

背中のハゲは数が増えて大きくなってきた

ハゲのところにあるアザはよほど強く舐めた跡らしい。
ブツブツと湿疹のように膨れ上がった部分もあった。
「すごいね、これ。」 とりあえずロングライフ抗生物質を注射。
さらに犬用の精神安定剤(のような薬)を出してもらった。
だが言うまでもなく、ストレスの原因を除くことが第一だ。
自分のこれまでの状況説明(告白)を聞いて先生は言ったのです。
「怒られたことなんて(ちび太は)もう忘れてんじゃない? (猫は)そんなことで気持が変わったりしないから。」
と、先生はまず保護者を慰めた。そしてある推測を話してくれた。

ハゲの中には点々とアザが

分離不安症
人間の幼児にはよくある、母親が見えなくなると癇癪起こして泣きわめく子。
その点猫のおかあさんはうまく親離れさせる。
しかし販売目的や何らかの理由で早々に人間の手に渡り、保護者の寵愛を受けすぎると、
やはり保護者が見えなくなると問題行動を起こすようになったりする。
落ち着きがなく鳴き喚いたり、典型的なストレス症状(グルーミングや転嫁行動)だったり。
通常は子猫の時期に起こるのだけど、ちび太のような甘えん坊は大人になってもあるという。

先生は断定せずに判断を保護者(自分)に任せた。
ケンとの関係はもう少し様子を見た方がいいと。
それで、今はもらった薬を試しながら、シャイなちび太の様子を見ながらかまってます。
落ち着きなく鳴き喚く行動は影を潜めたように見えるのですが・・。

生活ぶりは以前と変わらないのですが・・

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シリーズ:猫と暮らすということは(現実的な話)・第一回

2023年02月21日 | 大家族の日常
タイトルの通り、新しいシリーズを始めます。
猫と暮らす利点やリスクということではなく、もちろん心構えなんて話じゃなくて、はたまた猫の賛歌でもなくて、チョー現実的な話を実績や記録をもとに客観的に展開していこうと思います。いいか悪いかは別にして、当家with猫生活の実態が読まれた方の参考になれば幸いです。

まずは前提;
現在当家がお世話しているのは一見さんを除いて15匹の猫たち。
その内訳は、家の中10匹、家の外1匹、店の中外2匹、店の外2匹です。(♂13♀2)
猫たちは最高齢で9才(推定)なのでみんなまだ若いです。
お世話しているのは自分と妻の2人。店では他スタッフに負担をかけていません。

わが家の猫たち

今回は第一回目として、保護者が猫たちに費やす時間について。
夫婦2人で手分けして猫たちの面倒を見ています。朝は分担して家の猫の面倒。食事係とトイレ係に分かれます。(外猫は食事係の担当。)  その後1人は店に行き、家猫関係と店猫関係を分担します。ここで言う時間は正味かかった時間です。妻は要領いいですが、自分は休み休み行うので実際にはもっとかかっています。また、スキンシップや遊びの時間などは含めていません。

猫にかかる所要時間
家担当の場合:朝1Hr+夕方2Hr+その他0.5Hr+外猫0.5Hr=4Hr
店担当の場合:朝1Hr+店朝夕0.7Hr=1.7Hr

その他というのは、吐いたり悪戯したりの後始末です。家の床掃除はトイレ掃除の時に1日最低2回は行います。店ではさほど時間を要さないけど、夕方ココレオがなかなか屋内に入らないときなどは気を遣います。他には店猫担当が買い出し(店の隣)を週に2,3回。それと病院。昨年はリン2チキン4サクラ2の計8日、それぞれ3時間程度要しました。通院に関しては改めて書きますが、当家は少ない方だと思います。

店の外猫モドキと中外猫レオとココ

さらに緊急対応として具合の悪くなった子の介抱看病、ストレスや警戒心から粗相してしまった時の対応。かつて粗相大騒動が勃発した時はもう、臭いと労力で保護者が発狂寸前になった時もありました。マットや布団の上で嘔吐や粗相されると洗濯。汚れがひどいときは破棄になります。

以上のような状況で、特に家番の時は一日中猫の世話に追われている感じ。ちなみに、自分はこの7年間に日帰り含め一度も旅行に出ていません。妻は数回旅行してますが二泊以上したことがありません。法事などでいざとなれば留守を他人に任せるという手もありますが、その場合は外猫たちも含めてとなります。とにかく、信頼関係を築いて猫たちのお世話をするということは決して途切らせてはならないのだと日頃から心しています。

第二回では、猫たちにかかる経費について総体的に検証する予定です。


現役最古参、ブログを始める前から付き合いのニャー

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代役・ニャーの近況報告

2023年02月17日 | ニャー
ニャーです。年越しのお久しです。
オジンが忙しくて手が回らなくなって、近況報告を頼まれました。
(おじんはまだ現役サラリーマンなので。)

中外の猫たちは寒さにめげず元気です。
ただ、店の外猫シンはココに襲われて以降姿を見せてないとか。
昨日も寒かったし、オジンはシンの猫風邪を心配してます。
そのココは、実は月初めの暖かだった頃に続けて外泊しました。
戻っては来たものの、シンだけでなくレオにまで噛みついて不安定だった。
今は元に戻ってるけど、早く手を打たなければとオジンが気にしてます。

日向ぼっこが楽しい季節だニャ

家ではちび太が病院に行きました。
下腹部から両後足の裏側や一部背中の毛が抜けてしまった。
オジンは(ケンとのことで)自分がちび太を叱り続けたストレスではないかと心配。
でも診断は「ノミアレルギー」だとか。
そう言えば昨年わが家でノミ大騒動があったんです。
ちび太は現在まだ治療中だけど、オジンは今もストレスを疑ってます。

そして問題のサクラ。保護部屋生活を続けています。
前回記事の後サクラには薬も効かず、ますます消沈してついに動かなくなった。
一時は意識が朦朧として大も小も垂れ流し。
危篤状態とも言える状況にオジンもオバンも青ざめた。
いろいろ試した結果、2種類(スープと固形)だけは口元に置けば何とか食べる。
そしてその後、献身的な介抱の甲斐あってかサクラは奇跡の復活を果たしました。
今では気力も復活して、いよいよ家中探検を始めています。

リンとクウ用の"天空トイレ"はニャーも時々利用します

他の猫たちは変わりなし。
ポニーと大食漢のシロキが食欲落としたけど、既に復活。
体力余っているチキンとポニーを中心にみんな飛び跳ねてます。
ニャー?
平穏な家猫ライフを満喫してます。
ポニーが邪魔しに来ても、オジンがガードしてくれるから大丈夫。
あーあ、ニャーももうトシなんかなぁ。

オジンの横でまどろむのが至極の幸せなんだニャ

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頑張れシン

2023年02月12日 | その他・一見さん
シンは一見さんの扱いだけど、付き合いはもう3年以上になる。(脚注に経歴と過去記事)
その容姿はまさにノルウェージャンフォレストキャット。
性格も似て温厚そう。まあノラだから警戒心の塊だけど。
毛並みが悪く伸び放題の汚れ放題。でも気品を感じられる。
上流階級の優しい保護者さんと暮らす姿が、とても似合いそうな猫なんです。

昨秋のシン、相変わらずの強面だけどきれいな顔立ち

先週木曜日の夜、数日ぶりにシンに会った。
最近は1週間に1度くらいのペースで会っているが、夜遅くはもっと来てるらしい。
そのときのシンを見て驚いた。目は目ヤニで、鼻は鼻水でぐじゃぐじゃだった。
明らかな猫風邪だ。片方の目はもう開いてなかった。
こんなときはインターフェロン目薬でも処方するのだろうけど、
これまで効いたことがないので当家では止めてます。
とりあえず暖めてバンバン食べて体力をつける。
でもシンにはそれができない。せめて食べることだけはとおかわりを何回も出しました。

おかわり含めて4杯食べたシン (この日の夜はすでに寒かった)

問題はその次の日。東京に大雪警報がでたあの日です。
当地は朝から夜中まで断続的に冷雨が続き、昼の最高気温が何と2℃。(当家庭温度計)
とにかく寒かった。夜には雨も強まり、案の定外猫は誰も来なかった。
しかしその翌朝、シンが来たのです。夜以外のシンの確認は初めてのことだ。
ところがその朝、スタッフがいつものようにココレオを開放してしまった。
案の定、ココとシンが勃発。
レオにも唸りあいで負けた温厚なシン。最近の"武者修行"で箔をつけたココの相手ではなかった。

逃げるシンに襲い掛かるココ。飛び散る毛。
スタッフが割って入って、2匹とも追いつ追われつ消えたとか。
(ココはやがて戻って来て朝食。)
それ以来シンの姿は確認できていません。
猫風邪も気になるし、とにかくたくさん食べることが一番なんだけど、
早々の復帰を願うばかりです。

気品のある座り方? でも顔はぐじゃぐじゃだった

◆シンの経歴
2019.10      初確認、ちょくちょく顔を出すようになる
2019.10月~11月  レオ、モドキと遭わないよう置き餌をゲート下に設置
2019.12月     姿見なくなったが来ている痕跡はあった
2020.1月    痕跡もなくなり消息不明となった
2021.4月    シンらしき猫が3回確認される
2022.6月    シン確認される(その後もたまに来た痕跡)
2022.9月~12月 週2回ほどのペースで確認(来た痕跡も多くなった)
2023.1月    10日に1回ほどのペースで確認(来た痕跡はそこそこある)

◆シンの関連過去記事
最近のお店の一見さん    (久しぶり来訪のシン)    2022.7.27
試練なの? それとも天国? (レオ夜間閉じ込めになる)   2019.12.23
レオよ、堪えてくれ  (レオとシンが大喧嘩)     2019.12.10
新新新猫参上 ~お店にやって来るノラちゃんたち~ 2019.12.4

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