今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

変調天気と冬支度のご難

2020年11月27日 | サクラ(新顔)とキジロ(黄白)
寒くなってきましたね。
と言いたいところですが、先週はとんでもない暖かさでした。
特に先週の木曜金曜、庭の温度計は最高27℃と26℃だった。(もちろん日陰での測定。)
そのせいか今週は余計に寒く感じます。

よく平年と比較されますが、平年というのは平均値だから変動の度合いはわかりません。
特に季節の変わり目は、気温がそこそこ振れながら変化していくのはわかります。
でもこんなに振れた年って、あったっけ?

「今日はわたしの出番です」(サクラ)

大変なのは外で暮らす動植物だ。
ノラたちもしかり。
彼らの冬支度はふたつあって、夏が終わって涼しくなると;
ひとつには長くて密な毛に生え変わる。
もうひとつは過食になるほど食欲が増して身体に脂肪を溜めるのです。
ノラたちが冬に丸々と太って一回り大きく見えるのはそのためだ。
そうやって冬の厳しい寒さに耐えるわけです。
冬が終わって春になれば、夏に備えてその逆の変化が起こります。

久々、明るいときにやって来た今朝のキジロ

これはもともと身体に備わった機能で、自分の意志で行うわけじゃない。
つまり彼らの食欲は、その時々の体調だけじゃなくこういった機能にも支配されているのです。
で、先週のバカ陽気で身近なノラたちにも異変が起こった。

当ブログの常連、家裏のサクラにキジロとお店のモドキです。
冬に向けて順調に爆食いモードだったキジロとモドキ。
偏食ながら一度に食べる量が復活してきたサクラ。
しかし先週の特に後半、彼らはみな一様におかしくなった。

店のモドキ:「今日はノラ同士のコラボだぞ」

サクラはやって来る回数が減った。
1日に何度も来ていたのに、先週後半は4日間で2度しか来なかった。
やって来ても食べないのがキジロとモドキ。
まず残したことのない2匹が、口もつけないで帰ることもあった。
当時はなにが起こったのかと戸惑いました。

ところが今週になってそこそこの寒さが戻ってくると、3匹とも食欲が出てきた。
とりあえずは安堵。
ただ、まだ暖かいせいか食べる量がバカ陽気前よりはだいぶ少ない。
この先一気に寒くなる予報で、果たして冬支度が間に合うのかどうか気になります。

まだ食欲が完全回復しないサクラは1日に1回か2回の来訪です

われわれ人間は衣服や暖房器具で日々の気温の変化にだって順応できる。
でもそれがない者にとって、外で暮らすことがどんなに大変なことか。
家の生活に慣れた家族同然の愛猫さんたち。
この寒さの中、外に出ちゃって路頭に迷わすなんてことは間違ってもないようにしなくちゃね。

「オレ最近、ご飯よりも家の中に興味あるんだよね」(キジロ)

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わが良き友よ

2020年11月24日 | ニャー
「下駄を鳴らして奴が来る~♪ 腰に手ぬぐいぶら下げて~♬」
かまやつさんが歌った吉田拓郎さんの曲ですね。
しかし自分の"わが良き友"は下駄など履きません。
邪魔はしないと気遣うように、静かに寄り添ってくれます。



家にいるときはどの部屋に移っても、知らぬ間に傍にいる。
じっとこっちを見てたり、身繕いしたり一服してたり。
鳴くでもないし何か主張するわけでもない。
もちろん監視してるわけでもない。

以前は一緒に寝てました。
自分がベットに向かうとちび太と一緒について来た。
それが秋になると、ホカぺの魅力には負けたのかリビングに居残るようになった。
と思っていたら、
夜中に気配を感じてふと目を覚ますと、
寒さの中枕元で小さく丸まって寝てました。



主張しないのは以心伝心だからその必要がない?
なんて、そこまで言うのはさすがに図に乗り過ぎか。
でも我慢してるわけじゃないだろう。
状況判断で諦めることはあっても、我慢はしないのがネコだから。

そう、わが良き友はネコなんです。
他に付き合いがないわけじゃないけど、別格の古女房殿を除いて一番だ。
猫ブログを読んでるとよくいるよね、そういう人。
この記事を見ている人も、「言ってる言ってる」なんてほくそ笑んでるに違いない。



でもね、それでいいんです。
なっ、ニャーよ。
いろいろあったふたりだから、今が格別なんだよな。

「あ~ぁぁ、夢よ よき友よ♪ おまえ今頃どの空の下で♪ 俺とおんなじあの星みつめて 何想う~♬♬」 


(後ろはチキンとポニー)

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今年は新しい出会いが少ないです

2020年11月22日 | その他・一見さん
また厳しい冬がやって来ますね。
氷点下になることは殆どなかった当地ですが、数年前から様相が変わってきた。
特に一昨年は-6℃近いそれまであり得なかった最低気温を20日以上も記録。
庭の温度計が壊れたかと疑って、それ以来精度のいい新品と2本立て。
同じ温度計が夏になると最高で38℃まで上がりました。
氷点下の朝は、昨冬も16日記録した。

この冬はどうか。気象庁の予測は厳冬です。(もっとも長期予報は外れることが多いけど。)
この秋に生まれたノラの子たちのことが気になります。
ノラの子の1才生存率は20%に満たないと推測され、5匹のうち4匹は1才にもなれない。
その殆どが秋に生まれ、初めての冬の最中に放り出された(親離れした)子たちだ。

でも、生き延びる可能性がないわけではない。
どこかでいい人に巡り合えば可能性はある。
いつも書いてるように、彼らの運命はいい人に出会えるかどうかで決まるのです。
ちび太やキーやクウは春に保護したけど、冬の間手厚くサポートしてあげた。
そういう子猫たちが巡り巡って、家や店にやって来ないとも限らない。

今年は初めてそんな子に出会いました。ココです。
ココはこの春店に来たとき、生後6~7ヶ月の子猫だった。
ココにどういう事情があったのかはわからない。
でも厳しい冬を生き抜いてきた。そして安住の地を見つけた強運の持ち主だ。

今年の3月、店にやって来たときのココ(再掲)

さて、今日の本題。
今年出会った新顔ネコちゃんたちの話です。
4月に書いた「2020新新猫くん」の続報になります。
ところが今年は、新顔ネコちゃんとの出会いが非常に少ない。
2020新新猫くん(レオに似た子猫)はその後姿を見ずじまい。
もう一匹、モドキの記事で書いた影武者のような子。

4月に1度だけ現れたレオ似の子ニャン(再掲)

とにかく人の気配を感じただけでさっと隠れてしまうのでなかなか出会えない。
この夏前から時折、モドキのご飯がモドキらしからぬなくなり方をしていた。
そのうち何人かのスタッフがチラ見。
ところがその猫の情報が白黒だったりグレーだったり三毛だったりとまったく違う。
ミセミケの再再来だと言うスタッフも。
果たして何匹もいるのか。

カメラに納まったのは9月、妻の撮った写真だがかなりのピンボケ。
でも、新しい三毛ちゃんだということがわかりました。
その後10月になってようやく、一瞬だったけど自分も見た。
モドキの食べ残しを食べてたようだけど、今も来てるのかどうか不明です。

ようやく写真に納まった影武者のような新顔ちゃん

それ以外は新しい出会いがない。
昨年までと比べるとやけに少ないです。
思うに、今年は家はサクラとキジロ、店はモドキで安定している。
新しいノラちゃんが割り込む隙間がないのかもしれません。

ノラの保護を意識するようになって4年が過ぎた。
今では里親さん探しが停滞し、新しい子を迎えられず、新しい出会いもない。
当初の意気込みとはだいぶ変わってきた。
今お世話している外の子たちだって、この先何が起こるかわからない。

やっぱり個人で1から10まで活動するのは無理なのかな。
必要なのは妥協か打開策か。
早々に手を打たないと、自分のトシも外の子たちも待ってはくれません。

今のココは幸せいっぱいです(右はレオ)

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ゲーゲー大合戦

2020年11月21日 | 大家族の日常
わが家では猫の嘔吐物(ゲロ)のことを「ゲーゲー」と言ってます。
かつて「美形の吐き魔」という記事を書きました。
ニャーのことです。とにかくよく吐く。


日向ぼっこ中のニャー(左ポニー右チキン)

猫が何かと吐くのは周知のこと。
グルーミングで飲み込んでしまった毛をまとめて吐き出す。
その"起爆剤"として草を食べるのもよく知られたことですね。
中には草が不要の子もいるけど、(イネ科の)草は猫にとって必需品です。

草食べ中のリン一家(左キー右クウ奥リン)

猫が吐くときは、われわれ人間と同じで苦しそう。
前段階でお腹をゲボゲボやって腹筋で絞り出すように吐く。
でも人と違うのは、吐いた後でケロッとしてることだ。
(稀に人にもそういうのがいるけど。)
牛の反芻胃ほどではないにしても、猫にとって吐くことは普通のことらしい。

で、中にはその"吐く機能"がちょっと強すぎる子がいるのです。
毛玉どころか何を食べてもすぐ吐いちゃう。
晩年のテツがIBDで拒食症になる前、口にしたものをすぐに出しちゃう時期があった。
あのときの介護経験から、よく吐く猫には慣れているつもりだった。
が、あまりにも普通に、日課のように吐く。
ニャーとリン、わが家の問題児2匹です。

ご飯待ちのニャー(中)リン(奥)ちび太(手前)

ニャーはレトルト、リンはカリカリ。
ニャーは朝食が多くリンは夕食か夜食が多いが、何故か吐くのは1日1回。
これまで品を変え量を変え試してきたが効果なく、どうやら本人(猫)自身の問題らしい。

それにしても、そんなに吐かれるのは何とも切ない限りです。
いろいろ調合したりと工夫してやっと食べても、すぐにさらりと出してしまう。
これほど努力と経費のムダを実感することはない。
出さずに食べるときもあるので、あげないというわけにもいかないし。

シロキに場所をとられて待機中のニャー(左)

出したゲーゲーを掃除するのがこれまた大変。
戸棚の奥でやられたり、棚の上から噴水のごとくやったり。
今では前兆のお腹ゲボゲボが始まったら慌てて部屋の真ん中に運びます。
でも間に合わなかったときはまるで散水車の如く・・。
これはもう、まさに猫と保護者のゲーゲー合戦だ。

他の猫たちもたまに食べたものを吐くことがあるけど、
だいたい食べ過ぎか一気食いが原因だ。
いずれにしても猫は吐く生き物。
これから猫を迎えようという人にはしっかりと伝えてほしいのです。
安易に捨てられる、不幸な猫を増やさないためにも。

シロキに寄り添うチキン(左)とポニー(手前)

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ネコの倫理、そして愛情

2020年11月18日 | 猫と暮らし猫を知る
いきなりで何ですけど、「性欲」って何だろう。
何となくいかがわしいイメージがありませんか?
本来は神聖なもの、つまり神様に与えられた種族保存の本能です。
命に限りがある以上、子孫を残さなければ種族は滅んでしまう。
それがいかがわしく感じちゃうのは、痴漢や強姦などの行為が強すぎる性欲に起因すると思ってるからなんでしょうね。

痴漢や強姦が卑劣なのは性欲に支配された行動もさることながら、相手の人格を否定しているからだ。
他者を肯定すること(=他者愛)ができないのは基本的な道徳教育の問題です。
この教育を受けなかったか理解できないまま大人になった者が、社会の問題児と化して性犯罪を繰り返したりするのです。
大人になってからの再教育は困難で、刑罰でも解決しない、とても根深い問題だ。

紅一点のリン「わたしは大丈夫。なにせウチの男どもはみな〇〇抜きだから」

しかるに猫社会はどうか。
他の動物たち同様、猫の社会には性犯罪というものがありません。
雌を奪い合う雄同士の熾烈な闘い。勝者は雌に言い寄る権利は得ても、自由にできるわけではない。
そこで雌に嫌われちゃえば、折角闘いに勝っても元の木阿弥。
それが猫たちのルールであり道徳なんです。
彼らは何の教育も受けてないのに、しっかりした倫理と他者愛を秘めている。

わが家のネコたちを見ていても、強い者が好き勝手するなんてことはまったくない。
場所取りは基本的に早い者勝ち。
後から来て奪い取るなんてことは100%ありません。
外で暮らしているノラたちは食べるのに必死なのでそうはいかないだろうけど、家のネコたちは食べ物を奪い合うこともしません。
ただし子猫は特別(子猫の特権?)。子猫がご飯を取りに来れば黙って譲る。
彼らは生まれながらにして、人間界と同質の倫理を持ち合わせているのです。


当家ネコ社会の頂点に立つニャーも、実は遠慮のかたまり(奥はポニー)

だからと言って、猫は人間より高等動物だなんて言うつもりは毛頭ないです。
猫社会にだって「あぶれ雄の子殺し」なんてのがあるらしいし。
ただ、「倫理」をネットで検索してみると、例えば「人としての正しい道」のように人間の専売特許のように書いてあることが多いので、果たしてそうかと疑問に思ったわけです。
どんな動物にも倫理があって愛情もある。でも価値観が違うだけ。
猫たちは人間の価値観を理解しようと努力しているのに、我々人間だって、少しは努力しないとね。

天国のテンちゃん「相変わらず頑張っとるのー」

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