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たえて黄金はなけれども

2013-11-12 12:19:24 | 山も海も 晩秋の花旅

 

 滋賀県近江八幡市野田町のコスモス畑の脇で朝を迎えました。

 

 予想した通りに、朝日を背に受けて、コスモスが可憐な表情を見せてくれました。

 

 

 県道26号線沿いのコスモス畑は、約4万平方メートルもの広さがあるそうです。

 

 車の窓から差し込む、眩しい程の朝日を浴びながら、ゆっくりと朝食を摂り、車から出て、コスモス畑の写真を撮り歩きました。

 

 

 昨日訪ねたコスモス畑と同様に、花の見頃は終わっていましたが、早朝の清々しい光の中で見るコスモスに、身も心も解放されるような思いがします。

 

 

 

 会社員で50歳を迎えた頃に、花を見て暮らしたいと考えていました。

 

 20代の頃に、食べることを優先して進路を決めましたが、可能であれば次の岐路では、物や金に囚われない生き方をと、漠然と願っていたからかもしれません。

 

 そんな生き様を徹底できる強さや勇気を備えている自信はありませんでしたが、取り敢えず、その準備だけはと、ホームページを立ち上げ、休日に花の写真を撮り歩くことを始めました。

 

 超多忙な仕事の中で、一年を通して花に出会う為に、全国の花関連情報を収集し、折角のことだからと、それをホームページで紹介してきました。

 

 いつの間にか、その情報を確認する為に、全国に花を訪ねているように見えますが、本当は花を見て酒が飲めれば、ただそれだけで満足なのです。

 

 

 

 野田町のコスモス畑から、県道を琵琶湖方面へ向かっている途中で、交差点の右手にコスモスの花群れを見付けました。

 

 コスモス畑の横に看板が建ち、「コスモスふれあい農園 大房町・農と環境を守る会」の字句が見えます。

 

 休耕田を雑草が茂るままに放置するには忍びないのでしょう。

 

 本来であれば稲穂が黄金色に染めるべき田を、コスモスが淡紅色に彩っていました。

 

 

  秋の田に たえて黄金はなけれども たれもが愛でし秋桜かな 

 

 

 

 琵琶湖の湖岸道路を守山市へ向かいました。

 

 

 コスモス畑の詳細な住所が分からず、ナビに守山市今浜町とだけ入力しましたが、着いてみると稲刈りが終わった田が広がっているばかりでした。

 

 しかたなく、当てなく走っていると、道路と民家に挟まれた幅30m程の敷地にコスモスが咲き、道路脇に「今浜町コスモス園」の幟を見かけました。

 

 しかし、他のコスモス畑に比べ規模が見劣りします。

 

 ここが本当に今浜のコスモス畑なのでしょうか?  

 

 でも、よくよく見るとコスモスの根本に3年2組などと書いた杭が打たれていました。

 

 きっと近所の小学生達が、大事に世話して育てたコスモス畑なのでしょう。

 

 そう思って見直すと、こんなに沢山のコスモスを育てるなんてすごい、と思えてくるから不思議です。

  

 

 

 さて、日出過ぎからコスモスを堪能してきましたが、時計の針は朝の8時を回りました。

 

 今日はこれから一日、京都府立植物園で花と木を見て過ごす予定です。

  

 琵琶湖大橋を渡り、京都市内へと向かって走り始めました。

 

 

 

 

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