団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

下流老人と老後破産

2019-05-21 06:08:17 | 老後のお金

「下流老人」の著者藤田孝典氏によると生活保護基準相当で暮らす

高齢者、およびその恐れがある高齢者でいわゆる普通に暮らすこと

ができない下流の生活を強いられる老人の割合が実際高齢者350

0万人の20%、600万人から700万人が該当してると言われ

ている。

 

実に多い、そして下流になる要因としては収入が減る、もしくは収

入がない、資産がない、年金が少ない(国民年金のみ)、住宅ロー

ンの残債がある、賃貸住宅等である、一方で高齢者の20%の富裕

層がいるため平均貯蓄を押し上げていることも確かである。

 

しかし下流の判断は貯蓄高まで掴んでない、例えば自営業者で現在

働いてない高齢者の場合、国民年金しか加入してないので年収は低

いが資産が多いケースもある、ただ実態としては一握りの高齢者だ

ろう。

 

いずれにしても税金、社会保険料を除いた月10万円で暮らす人が

600万人もいるのは深刻な問題である、これからは70歳すぎて

も働ける社会にならないと老後破産に陥る高齢者が増えるのではな

いかと懸念する。


無償の努力無償の愛

2019-05-09 05:44:31 | 生き方

作家村上龍氏の父親は2013年88歳で亡くなった、亡くなる

前まで自分で車を運転し買い物にも行くほど元気で亡くなった

当日も朝食と昼食はちゃんと食べたという、亡くなるまで介護も

受けず誰の世話にもならず誰にも迷惑をかけなかった。

 

 

そんな村上龍氏の父親のことが作家城山三郎の著書の「打たれ強

生きる」 のなかの「父の根気」で親子のエピソードとして書か

れている。

 

 

村上龍氏は高校時代学校を封鎖したり、警察の世話にもなり郷里

捨て東京へ去った、家を飛び出した息子の許へ一週間ほどして

教育者である父親から葉書が届いた、「お母さんは何をしてる、

近所ではこんなことがあった」全くさりげない近況報告、一週間

経つとまた父親から葉書、同じような内容、読むとすぐ捨てた。

 

 

実に7年間で2000通の葉書、ただの一度も返事をださなかっ

た、自分の顔に泥を塗った形なのに手ごたえのないまま7年間に

わたって無償の努力を続けた父親、それだけ息子を信頼してた、

の根気そのやさしさ、まさに無償の努力、無償の愛を感じたエ

ピソードであった。


定年後の解放感と喪失感

2019-05-05 06:04:06 | 定年後の生活

会社というこれまでの人生の大部分を占めてしたものから離れて

社会との接点がなくなると解放感と同時に喪失感を感じるもので

ある、定年退職で失うものとして仕事、給料、ボーナス、肩書、

達成感、安堵感、連帯感などがある。

 

その反面定年後は誰にも縛られず1日24時間好きなように使え

る、混雑しない平日に好きなところに行けるという利点もある、

しかし自分自身の選択が要求されるのも定年後である、だから時

間をいかに使うかによって快適か不快かの分かれ道になることも

確かである。

 

定年後の喪失感や孤独感は未知の体験だけに自分のペースをつか

むまで時間はかかるものである、やはり生きている限りすべての

悩みから解放されることはない、悩みは生きている証しであると

自分に言い聞かせている。

 

そして定年後の人生を少しでも快適に過ごすには好奇心と向上心

を持つこと、これが生きるエネルギーになる、人生の疲労は年齢

に関係ないという言葉があるように好奇心と向上心を大切に人生

に誠実でありたい。