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なぜ登山でVAAMを試してみようと思ったのか?その5…クエン酸回路(TCA回路)の周囲,人体ではどうなってるのか?

2022-09-28 02:49:41 | 日記
えー.
あんまりゆっくり記事を書いている暇は
ないんだけど…
書きかけの記事があったので,こいつを
仕上げて投稿!

このVAAMの記事も,かなり長くなりそうな
予感…

そして.
この記事を書くにはものすごい時間が
かかるので.
果たして書きあがるのはいつか??
今年中に終わるのか??←その規模の時間感覚なんだ…

とりあえず,今回は第5回です…!
(もう5回も書いたのか…)
ーーー

ってなことで.
前回クエン酸回路の基本を振り返りましたが.


今回,これにさらにいろいろ付け加えて行こうと
思います…

この,クエン酸回路にある,
αケトグルタル酸ですが…
他のあらゆるアミノ酸の代謝の仲立ちをする
という,特殊な役割を果たすモノで.
他のアミノ酸の代謝を助けるたびに,
グルタミン酸に変化していくという
宿命を負っています…


例えば,筋肉で代謝されるアミノ酸であるBCAA.
BCAAを代謝する時にも,αケトグルタル酸が
消費されて,グルタミン酸になっていきます…

…これでは,せっかくクエン酸回路
回り始めても,αケトグルタル酸が抜けていき,
クエン酸回路がまた止まっちゃいます….

なんと.それを戻すのも.ピルビン酸なんです…!
ピルビン酸とグルタミン酸を反応させると…
ピルビン酸がアラニンになり,
グルタミン酸はαケトグルタル酸に
戻るんです!



で.このアラニンはどこへ行くのかというと.
肝臓へ運ばれて.
肝臓にある尿素回路の助けを得て,
アラニン⇒ピルビン酸⇒グルコース
全身での反応と逆ルートでグルコースに
戻されて,また全身に配られます…

なんという複雑な仕掛け…!!
これが,人体の「グルコース・アラニン回路」です.

ちなみに.
肝臓での尿素回路を含んだ図を詳しく
書こうと思ったら.
なんだか,すごいことになっちゃいました…


これを説明すると,また読者を振り切って,
誰もいないところで私が一人語る…
という絵になってしまうので,あえて
この図は説明しませんが.
とりあえず,尿素回路では,アルギニン・オルチニン・
シトルリンなどのアミノ酸が活躍してます.

ってなことで.
人体版のクエン酸回路周りの図が
出来上がりましたが…


うん.
ちょっと,もとの文献の図とは違ってますね…

RIKEN NEWS No.293 (Nov. 2005) 11月 「スズメバチに学んだスポーツ飲料VAAM」より)

プロリンは,昆虫では重要なアミノ酸ですが,
人体ではそこまで使われなくて.
あと,昆虫ではアンモニア排出機構に
人体と違ってグリシンが使われてますが…
人体では,アンモニア排出は尿素回路で
行われるので,グリシンは関与してません.

となると.
スズメバチの17種類のアミノ酸ミックス.
この17種類のうち,人体に要らない
アミノ酸もあるんじゃないの…?


と,いろいろ調べたくなるわけですね…
続く

…いつになったらVAAMがなんで効くかの
説明に行けるんだろう…
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