映画『LISTEN リッスン』を是非神戸でも！

「聾者が奏でる無音の音楽映画が劇場公開！上映を全国に拡大したい」というコンセプトで始まった、『LISTEN』のクラウドファンディング。当初の目標金額190万円を大幅に上回る、2,802,000円の支援が集まりました。

「聾者(ろう者)の音楽」を視覚的に表現したアート・ドキュメンタリー、無音の58分間が、ついに2016年5月14日(土) より渋谷アップリンクほか全国順次公開が始まりました。

現時点では
2016年5月28日(土)～6月10日(金)　神奈川・横浜「横浜シネマリン」
2016年6月25日(土)～7月 8日(金)　東京・八王子「ニュー八王子シネマ」
2016年6月25日(土)～7月 1日(金)　青森「青森シネマディクト」
の上映が決まっています。
そして関西は、大阪・十三「第七藝術劇場」の会場だけは決まっていますが、日程がまだ未定です。

5月14日(土)から上映された「渋谷アップリンク」では、どの回も満席になり、大好評だったようです。トークショーでは、普段は会社員をしながら映画を制作している牧原監督が会場に来れなかったため、NPO法人シアター・アクセシビリティ・ネットワークの協力のもと、UDトークとFacebookメッセンジャーを活用して、会社の監督と上映会の会場を文字でつないでトークが行なわれたようです。

この映画は無音で、言語は手話です。耳の聞こえない聾者（ろう者）たちが、自ら「音楽」を奏でるアート・ドキュメンタリーで楽器や音声は介しません。彼らは、自身の手、指、顔の表情から全身に至るまで、その肉体を余すことなく駆使しながら視覚的に「音楽」空間を創り出していきます。

手話言語を通じて日常的に熟達した彼らの身体表現は、「音楽とは？」という問いのさらに奥深く、人の内面から滲み出る内なる“何か”へと迫っていく作品です。

今後、神戸でも上映されれば是非行きたい映画です。
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『LISTEN リッスン』 公式サイト

LISTEN リッスン　予告編

なんぎな手話第7弾「基本に返って」

『通訳』のための内容ではなく、基本的な内容に返って手話そのものを楽しんでもらいたい、という思いで作成された、兵通研から発売されいているDVD「なんぎな手話」の7枚目最新版「基本に返って」。

販売からしばらくの間は、兵通研の主催する行事などでしか販売されていませんでしたが、今では兵通研のホームページからメールで注文出来ます。もちろんFAXも可。

ろう者が会話の中でよく使うけれど講習会では教えてくれない、どう読み取ればいいのかわからない手話などを、例文を用いてわかりやすく解説されています。
兵通研のホームページ

みんなの手話に「ぷ～＆み～」さん再登場

「みんなの手話」が新しくなってから2回目の登場「ぷ～＆み～」さん。
前回の手話コントは、ちょっと怖かったですよね。ご覧になられましたか？
さて今回はどんなお話が飛び出すのでしょうか。新ネタだそうですよ。
「デフぴーぷる」のコーナー、楽しみです。

放送日：2016年5月15日（日） [Ｅテレ] 午後7時30分～7時55分

再放送：2016年5月17日（火） [Ｅテレ] 午前10時25分～10時50分

みんなの手話

第64回全国ろうあ者大会締め切り延期

2016年6月10日（金）～6月12日（日）の期間開催される「第64回全国ろうあ者大会in徳島」の締切日が延期されました。

大会の中の特別企画「全国阿波おどりコンテスト」の参加者が不足しているそうです。参加申込締切は5月13日(金)までです。

詳細は大会事務局からのご案内をご覧下さい。

開催日程表

大会案内

神戸出身の盲ろう者 福島智さんが新著『ことばは光』を出版

全く見えず、全く聞こえない、盲ろう者 東大教授の福島智さん。福島さんが新著『ことばは光』を出版されました。「苦悩」の意味を問い、「絶望」を「希望」に変える”生きる”エッセー集です。

福島さんのお母様は、今では盲ろう者のコミュニケーションの一つでもある「指点字」を考案された方です。福島さんは、生後5ヶ月で眼病を患い3歳で右目、9歳で左目を失明。18歳のときに突発性難聴で失聴し全盲ろう者に。

そのため、18歳までの音の記憶が残っていて、自分の声を聴くことはできませんが、よどみなく口で発話され、実際、講義や講演会でも発声して話されます。神戸出身ですから、日常生活では関西弁を話されます。また、ピアノの演奏もされるんですよ。

2006年には、2時間ドラマ「指先で紡ぐ愛」のモデルにもなられ、中村梅雀さんが、福島さんを演じられました。

タイトル：『ことばは光』
出版社：道友社
価格：1,404円
※送料無料

目次から：
「光」と「音」を失って
男版ヘレン・ケラーになりそうや
最高の出会い
美しいことば
生きたくても生きられなかった
せつなさと美しさと
それぞれの「光」
苦悩の意味
命が美しいのは…………ほか

『ことばは光』福島智著