*「魁!!女塾」*

京都でギターを弾いています。

後悔と愛情

2014年12月06日 | blog

風邪っぴきで休んでいる息子に
絵本をAmazonで注文。


ハンス・ウィルヘルムの
『ずーっとずっと、だいすきだよ』




今夜、ねむる前の読み聞かせをしていている時、
いきなりウッと喉がつまってしまった。
主人公の少年がケナゲすぎて涙。



純粋な子供にとったら
当たり前の内容だろうけど
大人にとっては、おもいきり痛いところなんだわ。


でも読み終わって、息子が寝て
ちょっといろいろ考えてしまった。



大好きな人との別れは辛い。
死別も離別も。
進行形で大好きであればあるほどに。


でもこの本に出てくる少年は

いつか来る別れを感じてしまった日から
まいにち「ずーっと大好きだよ」と言い続け、
限りない愛情を注いで残りの日々を悔いなく過ごしたからこそ、
突然の別れがやってきた時、
悲しいけれど、いくらか気持ちが楽だったんだって。


すごいなぁ…
わたしなら、3年くらい泣き暮らすんじゃないか。


別れのつらさは
かなしみ以外にも、
「後悔」が占める部分がひじょうに多いのだろうね。
もっと大切にしたかった
もっと愛情を示せばよかったと。


当たり前のことなのに
こうして言葉になったものに触れないと
いろんな出来事や気持ちに流されて
忘れてしまうことがあるから。

この絵本は息子よりも
わたしのために
注文が必要だったのかも、なんて思ったり。


後悔なきよう、
常に愛情を注いでいたなら
別れの時も
もしかしたら
笑顔で手を振れるのかな。


いや、やっぱ3年くらい泣き暮らすな。


でも、
しておけばよかったという後悔は
本当に悔やみきれないから
その後悔がなければ全然違うのだろうな。


いや、でも3年くらい泣き暮らすな