この内容が発表された時…何か起こるとは思っていた。
ハッキリ言って、私はお寺さんに歯向かうことは出来ない。
お布施や戒名料など…相場は存在する。
お寺さんなど宗教者の方から金額を提示されることは少ないが
極少数であるが、ハッキリと金額を言われる方もいる。
ただし・・・世間の人には納得できないこともあるのは事実で、「お気持で結構・・・」と宗教者の方が表現すれば、「1万円でもいいのか…?」と受け取る人も多いのは事実。
そこで我々が・・・「常識的に10万円~20万円は包むべきでは・・・」と言おうものなら、「お気持と言われたのに、決まった金額があるじゃないか・・・」と気分を一瞬たりとも害されるのも事実。
私の懇意にしている寺院や神社では、ハッキリと金額を明示される。
中には反論される当家もあるが、お布施への理由が存在している。
考えてみれば、人が亡くなり・・・その人を送る先導をしてくれるワケである。
誰彼が出来る役目ではない。
そして・・・その様な人がいないと、いまの世の中・・・残ったご家族も不安になるのも事実。
数年前、私の知人が言った。
「お寺さんのお布施が20万・・・拘束時間が1時間・・・例えが悪いが、ちょっとした講演で有名どころ呼ぶと、謝礼で30万~50万に交通費と宿泊代が別途・・・そう考えてみれば、お布施は安いよの・・・」
お布施には色々な声があるのも事実。
皆さんは、どうお考えになるだろうか?
「宗教介入だ」仏教界困った イオンの葬儀サービスが「お布施」に目安
7月2日1時10分配信 産経新聞
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イオンが提示した布施の金額目安(写真:産経新聞) |
流通大手のイオンが、自ら手がける葬儀紹介サービスの中で「布施(ふせ)の価格目安」を打ち出したところ、仏教界が「布施に定価はない」と反発している。戒名(かいみょう)料などを渡す際に、寺から「お気持ちで結構です」と言われて、悩んだ人は多いはず。そんな声を受けて打ち出された価格目安だったが、寺側は「企業による宗教行為への介入だ」と受け止めている。(赤堀正卓)
イオンが新しく始めたのは、葬儀の際に僧侶を紹介するというサービス。全国に約1700万人いるイオンカードの保有者向けに5月から展開している。
浄土真宗、曹洞宗、日蓮宗といった伝統教団各宗派の僧侶を、客の要望に沿った形で紹介するという。その中で戒名の種類別や読経の有無ごとに、布施の金額を「目安」として打ち出した。例えば「通夜」「葬儀」「火葬場での読経」「初七日」の読経に加えて、「信士」といった戒名をつけた場合は25万円を目安として示した=表。
仲介料は取らない。従前から葬儀社を紹介する事業を展開しており、利益はその中から出すという。
イオンのコーポレート・コミュニケーション部では「『布施の価格が分からずに困った』『寺に聞いても、はっきりと教えてくれない』といった声が多くあり、それに応えることにした」と説明。「疑問と不安のない明瞭(めいりょう)な価格を提示するのは当社の理念。8宗派、全国約600の寺院の協力も得られることになっている」と話す。
この事業に困惑しているのが、全国の伝統仏教宗派で組織する全日本仏教会。理事会などで「営利企業が、目安と言いながらも、布施の料金体系化をはかっていいのか」などといった声が出されたという。
全日本仏教会の戸松義晴事務総長は「布施をどう考えていいか分からないという声があるのは承知している」としながらも、「布施は言われて出すものではなく、出す人が額などを決めるもので極めて宗教的な行為。価格を決めて商品のように扱うのはいかがなものか」と指摘する。
全日本仏教会では現在、各宗派にイオンの事業に対する見解を寄せるように通知している。それらをとりまとめた上で、状況によってはイオンに申し入れなどをするという。
寺院のコンサル事業を手がける日本テンプルヴァン株式会社の井上文夫社長の話「布施や戒名料は、寺と檀家(だんか)の長い付き合いの中で決まっていくもので、営利企業が扱う筋合いのものではない。目安とはいっても、大企業が発表すればそれが『定価』として一人歩きしてしまう恐れがある」
葬儀に関する著書などがある第一生命経済研究所の小谷みどり主任研究員の話「最近、事前に見積もり費用を明朗提示する葬儀社が多い。僧侶の読経も、遺族が信仰のない場合にはサービス財にすぎない。消費者の立場からすれば、布施価格の明示はありがたいのではないか」
布施の価格目安の明示は是か非か-。ご意見をお寄せください。社会部Eメール news@sankei.co.jp FAX03・3275・8750