今日も雨の中、社員が頑張ってくれた。
つかの間の休息の時間・・・社員と話した。
この様なご時勢・・・仕事があり、働けることに感謝しようと・・・
葬祭業という仕事、社員が休みたい・・・親族に不幸があった・・・と言っても待ったなしの仕事である。
先日のこと・・・社員の身内に不幸があった。
しかし・・・そのときに限って、弊社への仕事依頼が重なった。
通夜の準備を行う朝、事前に公休日であった社員は、会社の状況を把握し自ら出勤の道を選択してくれた。
私はすごく複雑であった。
休ませてやりたい気持ちと、彼に出てきてほしい気持ちであったからだ。
当日、彼が休むと非常に会社は困った。
しかし・・・通夜や葬儀には出席させてやりたい・・・
この時ほど、複雑な気持ちはなかった。
彼は後日こう言った。
「気にせんでください。オジサンが亡くなった日、社長が行かせてくれたじゃないですか・・・それで僕は十分ですから・・・」
本心ではなかろうが、彼の心意気に頭が下がった。
世の中・・・いまだに不況から完全に脱していない。
知人の会社で、苦戦を強いられているところもあり、雇用もままならない状況の会社も多いようである。
私は時折・・・仕事の依頼を当たり前のように感じ、社員が昼夜を問わず働くのも、葬儀社として、「当然じゃない・・・」という思い上がりがあった。
しかし・・・弊社を支えてくれ、嫌な顔せず頑張ってくれる社員に、今以上・・・幸福になってほしい。
そのために、彼らと共に・・・葬儀社として働かせてもらえること、そして多くのご縁をいただく方に感謝し歩んで行きたい。