もみじ銀行と取引が始まったきっかけは、3年前に本店の融資推進チームに所属していたT氏の来社がきっかけであった。
突然訪問したT氏に、私は過去の不快感を話し、お引取りを願おうとした。
するとT氏は、来社したいきさつや今の金融情勢をわかりやすく説明し始めた。
興味のなかった私の心を・・・なぜか彼が動かし始めた。
すると人間は不思議なもので、色々な会話が弾みだす。
その日彼は・・・「よろしくご検討ください」と席をたった。
次の日、またT氏が現れた。
色々な会話から、私は彼の人となりに興味がわき始めた。
決算書を提出してみようか・・・その思いにかられ、彼に三期分を手渡した。
T氏はすぐに目を通し始め、自身が気になる点を聞いてきた。
すると彼は色々な事案から、伸びる会社とそうでない会社の違いなど独自の視点で語り始めた。
私は彼に益々興味がわいた。
数日後、融資が実行される日に彼が融資担当支店の窓口である担当者と来社した。
「これで私の仕事は終わりですが、また機会がありましたらお会いしたいですね・・・」と、彼と別れた。
あ~彼とはもっと付き合いたかったな・・・と思ったが、これはこれで仕方あるまい・・・と思った。
しかし縁とは不思議なもので、彼は異動でその融資担当窓口の支店にやってきた。
今朝・・・彼が来社してくれた。
私はとても嬉しかった。
彼とは出会いからの話や今の会社の現況を素直に話した。
T氏は彼なりに弊社の現状を把握していたようで、会話はスムーズに流れた。
何行かの金融機関が来社されるのだが、不思議とT氏には自分の考えがうまく伝えられる気がしてならない。
彼は人の言葉をさえぎることなく、聴きながらも自分の意見も話すという、心地のよい人間である。
恐らく数年後には支店長になり得る人材だと思うが、今の彼の顧客に対するスタンスを大切に頑張ってほしいものである。