指導力や熱心さも大切であるが
生徒が卒業後の進路へのパイプ・・・
これが重要なことであろう。
十年以上前の話。
その夏甲子園に出場した監督・・・
大会が終わり生徒の進学に頭を悩ませたらしい。
甲子園出場メンバーであれば、すんなり大学へ進学できると思ったようであるが、そうは問屋が卸さなかった。
ある選手が途方に迷い、そこでその監督さん、ある行動に出た。
何と恥を忍んでライバルチームの監督に、生徒を連れお願いに行ったそうである。
するとライバルチームの監督が 「何でワシが他校の生徒の面倒を見ないといけないんか」と門前払いされたらしい。
その後・・・色々手を尽くし生徒の希望とはかけ離れた大学に納まったらしいが、その時その監督は漏らしたらしい。
「甲子園に出るのが目標で、そのことだけしか考えなかった。しかし・・・一番大切なのは、生徒の進路。それが出来ないと監督は務まらないし、今後有力な選手も集まらない・・・」
その後、そのチームは低迷を続け、監督も他校へ・・・
いまも指揮をふるっているようだが、いまだパイプが出来ないのか、強豪チームには程遠い現実である。