田舎者なので、セットアップには抵抗がありましたが、流行りに呑まれました。
うん。
田舎者が、セットアップで青いジャケットを着ると、安っすい芸人みたいです。
多分あんまり着ないです。
自分が19歳の時に始めたこのブログですが、自分も29歳になりました。
早いものです。
さてさて今日は西脇に帰って来ています。
と言うのも1ヶ月くらい前から唇の内側に大きなデキモノが出来ており、診察の結果、唾液のう胞とか言う病気だったみたいです。
簡単に言うと口の中に無数に存在する唾液を分泌する穴が、何らかに原因でふさがり、穴から外に出ない唾液が皮下に溜まって水風船の様に膨らむ病気みたいです。
ほっておいても治ったりするみたいですが、何度も再発する可能性もあるらしく、唾液を分泌する穴ごと切除して取り除くみたいな手術をした訳です。
偏差値が低そうなスエットパンツを履くとスッと愛車ラシーンに乗り込み病院へ。
昼からの受付と言う事もあり、病院はすいていました。
やがて自分の番号が電光掲示板に映し出されて自分は部屋に入りました。
自分の担当医は自分とそこまで歳の変わらない感じの若い人でした。
そして若い医師は何を思ったのかオシャレな服ですねみたいな事を言ってきて、そこから少し服の話になりました。
こいつホンマ大丈夫かなーと一気に不安になりました。
口に麻酔を打つと、口元だけが見える様に穴が開いた布を被せられ、唇を色々とイジクリ回されました。
麻酔のお陰で、唇は腫れている感じ以外の感覚はないのですが、唇付近に振動や、引っ張られる感覚があって、妙な緊張感でした。
自分の両手は硬く握り締めたままで、体はこわばり、背中にはジットリと汗をかいていました。
ふと、布の隙間から見ると、ガーゼに結構な量の血が付いていて見るんじゃなかったと後悔しました。
そんな手術も45分ほどで終わりました。
29歳にして始めての手術でした。
唇パンパンにガーゼを突っ込まれると、麻酔とガーゼのせいで判別できるか出来ないかくらいの「ありぃかとうごさいました」と謝意を述べて病院を後にしました。
抗生物質と痛み止めの処方箋をもらい自分は自宅近くのドラッグストアに併設する調剤薬局に行きました。
時間も時間なので、自分以外には客はいませんでした。
基本的に病院なんかが嫌いな自分は薬局に来るのも初めてで、新規の客は何やら名前やら住所やらを書かなくてはならなく、自分はすらすらと姫路の社宅の住所を書き、下に自分の名前を添えて用紙を若い女の薬剤師さんに渡しました。
そして2分後くらいに、店の奥から「やーひー」と呼ばれました。
自分をこのあだ名で呼ぶのは地元の同級生だけです。
ふと顔を起こすと、白衣に身を包んだイケメンがいました。
マスクをしていても一見しただけで中学、高校と同級生の長谷川だと分かりました。
高校の時から会っていなかったので、もう10年振りくらいでしたが、長谷川は高校の時から変わらずただのイケメンでした。
何年経ってもあだ名で呼んでくれる感じが何やら凄くうれしかったです。
自分は彼にお礼を言い、そして若い女お薬剤師さんに会釈するとラシーンに乗り込み家に帰りました。
最近なんだか良い感じです。
こんな風に一生を贈れたらと思うほどにです。