山崎豊子著「運命の人」(1~4巻)を読む
図書館にリクエストしてだったので
2ヶ月ほど待たされた
と思うや
2巻と3巻が同時にきたり・・・
借りて読むのは
なかなか大変
内容は
沖縄返還時の
「外務省機密漏洩事件」
そういえば
そんな事件あったなあ
あれは 沖縄返還の時だったんだ
それぐらいの認識しかなかった
小説といいながら
ノンフィクションではないのかと
思うような内容
時の政治家の名も出てきて
その人を思い浮かべられるような
名前で書かれている
密約をスクープした
政治記者である主人公の人生が
思わぬ方向へ動いていく
家族も巻き込んで・・・
運命・・・
第4巻では舞台が沖縄になる
やはり 沖縄での当事者の
戦争体験の箇所は心が痛い
「戦争は人間が人間でなくする」
「ヤマトゥンチューには、
ウチナーンチュの心の中が解らない」
という言葉に
心の中が波立つ
沖縄の言葉に
「ヌチドゥ宝」と言うのがあるという
「命あってこそ」という意味
命の大切さがずっしりと響く
運命に翻弄されながらも
心の傷を癒すのに時間が
かかろうとも
自分の人生を生きるという
ことなのだなあ・・・
読み応えのある小説でした
澤地久枝さんの「密約」を
読んでみようかなという
気になりました