幕末気象台

おりにふれて、幕末の日々の天気やエピソードを紹介します。

自分中心主義の年賀状 (安政六年六月九日 年始状届く)

2011-01-08 13:53:51 | Weblog


前回、紹介致しました、「村井直壽」の日記を読み進んでおりましたら、

安政六年六月九日に「大坂 伊丹屋四郎兵衛より年始状来る」

とありました。

やっぱり、大坂から舟で江戸に下り、江戸から石巻を経由して盛岡に届いたのだと

思います。

なんと遅いことでしょう。

「書中見舞いが戻ってきたのは秋だった」

と歌の文句にありましたが、

安政六年の六月九日は、西暦では1859年の7月8日です

歌の文句にいたしますと、

「年賀状が戻ってきたのは夏だった」

となるようです。

現在は相手に御正月に届くように、年賀状を出しますが、

江戸時代は、相手が何時読もうが頓着しなかったようです。

幕末の人々は以外に自己中心主義者が多いようです。

きまりに捕らわれた現代人より、人間として奔放だったのでしょう。

もっと遅く届いた年賀状の記録がありましたらお教え下さい。

遅い年賀状較べをいたしましょう。

謹賀新年
コメント
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