幕末気象台

おりにふれて、幕末の日々の天気やエピソードを紹介します。

不埒な異国人 犬の名は”ダボウ”、飼い主は 大坂梅本町木地屋元治郎借家 英国人フルユス ゴシメン

2011-01-23 16:02:33 | Weblog


幕末、明治初期に日本を訪れた外国人にも色々いて、
日記に悪口を書かれている人も多いようです。

文化や習慣の違いもあるとは思うのですが、やっぱり変だな
と思う方が多い私です。

大坂梅本町木地屋元治郎借家 英国人フルユス ゴシメンは ダボウと言う犬
を飼ってまして、

見世物小屋を外から覗いている人や散歩している人に飼い犬ダボウをけしかけ

「右犬、喰付諸人難渋の趣」

となります。

飼い犬は主人に似ると申しますので、やはりゴシメンは凶暴な人柄だったのでしょう。

また、同じ「慶応四年日録」に

「当六月六日、八日頃、角芝居え異人罷越代料不払由」とあったり

茶店で支払いをしなかったり、金銭のトラブルも随分あった様子です。

「旅の恥はかき捨て」

なんとなく思い出される一言です。


ところで、日本の庶民は犬をどのように飼っていたのでしょうか。

文献はほとんどないですが、戊辰戦争時の福島県の文書に

土佐藩兵が来ると犬がいなくなって困るとあります。

犬はやはり飼育されれていたようです。

ただ、管見で江戸時代の犬小屋は見たことがないので、

庶民は犬を屋外で放し飼いにしていたのではないかと考えています。

そのうち史料があれば御紹介したいと思います。
コメント (2)
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