現在、居間にババの絵が飾ってありますが、それと同じ絵をその頃住んでいた小屋(ハット)に飾っていました。私はそのババの絵を見つめて言いました。「本当に私を村に行かせて、物乞いをさせたいのですか?」すると、どこからともなくその生徒がバナナと米の入った袋を持ってやって来たのです。
彼はまったく初めての訪問なのにフルーツの入った袋、米、花、そしてダクシナ(寄付金)を持ってやって来ました。私はババの絵を見て言いました。「ありがとうございます。あなたが問題を出し、それをあなたが解決なさるのですね」問題を生み出すのがババなら、それを解決するのもババなのです。
■仙人補足・・・ダクシナは推定であるが10万円くらいのルピーだと思われる。当時のレートで7倍だから70万円くらいのルピーであろう。これも推定だが、その後インド人特有の「おお、Aよこのアシュラムは、お前のアシュラムだAアシュラムだ。私はお前の使用人だ」ある時は聖者で、ある時はインド人なのであるが、それはババがその人を試す一つの手法でもあるのです。私も他のアシュラムで何度も体験したので、核心的事実として補足致します。「おお、KENZO。KENZOアシュラムに今度何時来るかい」多くの聖者で経験しました。インド人は、「今」、今が一番大事なのです。