ある時、300個ほどの良質なマンゴーの小包がシルディに届けられた。それはゴアのラルという名のマムラトダールから、シャマ宛でババに送られたものであった。開けてみると、マンゴーの状態はどれも良好だった。マンゴーはシャマに託され、ババが手に取りコランバ(瓶)に入れたのは4つだけだった。彼は言った、「この4つの果物はダム・アンナ用だ。そこに置いておきなさい!」
ダム・アンナには妻が3人いた。彼自身の弁によれば、3人ではなく2人だったという。彼には子がなかった。彼はたくさんの占星家に相談し、自分でも占星術をある程度勉強してみて分かったことには、彼のホロスコープには’パピ’(不幸な)惑星があるため、彼には生涯子供ができないという見立てだったことだ。だが彼はババに大きな信頼を寄せていた。彼はマンゴーの包みを受け取ってから2時間後、ババを礼拝しにシルディにやってきた。ババは言った、「他の人たちはマンゴーを探しているが、あれはダムヤのものだ。持ち主は食べて死ななくてはならない」これを聴いたダム・アンナは最初はショックを受けたが、ムハルサパティ(シルディの帰依者)が、死はエゴの死を意味し、ババの足元で食べることは祝福なのだと説明してくれた。ダム・アンナは果物を受け取って食べると言った。だがババは彼にこう言った、「君が自分で食べるのではなく、君の若い妻に渡しなさい。このアムラ・リーラ(4つのマンゴーの奇跡)で彼女は4人の息子と4人の娘を授かるだろう」しばらくしてババの言葉は現実となり、占星家の予言は当たらなかった。
ババの話す言葉には効能があり偉大であった。彼は肉体に生きていたが、亡くなった後ですらもそれは変わらなかった。ババは言った、「信じなさい。私が肉体を去っても、私の骨は墓の中から語りかけ、動き、私に自らを委ね切る者たちと話しをするだろう。私がいなくなっても心配することはない。あなた方は私の骨が語りかけ、あなた方の幸福について話すのを聴くだろう。だが常に私を思い浮かべ、ハートと魂で私を信じていなさい。そうすれば大いにあなたの役に立つだろう」