台湾旅行でのお話です
終日フリーの計画で旅行を申し込んだ私達ですが
空港ーホテル間は無料のバスで送迎とのこと
「ラッキー!」と喜んだら、旅行代金が安い分、強制的に免税店に行かなくちゃいけなくて
仕方ないのでおとなしく連れて行かれました(もちろん、買う買わないは自由です)
数十年ぶりの海外旅行で、テンション上がりまくりの私は
『いい物があったら買おうかな?』くらいの感じでお店に入りました
そこは綺麗な免税店で、ますますテンションが上がり(笑)
『では探索前にトイレに』と女性トイレに行き、個室に入ったのです
ところがそこにはビックリするような光景が・・・
なんと!洋式トイレの便座がビチョビチョに濡れているのです!
『え゛~!なんで濡れてるの???』とびっくり仰天

当然ながら、個室の中には手洗い場はありませんので
手を洗ったために便座が濡れた、ということはありえません
とにかく濡れてる理由がわからないまま、でもトイレは使いたい、ということで
仕方なくトイレットペーパーで便座を拭き、用を足して
最悪の気分のままトイレを出たのです
もうもうもう、思いっきり上がったテンションはどん底まで落ちまくり
で、夫にそのことを言ったら
「え~、それは珍しいなぁ、外国人向けの店だから絶対綺麗なはずだけど」と夫もビックリ
因みに男子トイレは何の問題もなく(個室には入ってないですけど)綺麗だったとのこと
お陰で免税品など買う気分になれず、そのままホテルに行きましたが
久しぶりの海外旅行初日はとんでもないウェルカムアクシデントで始まりました
でも滞在先のホテルがとっても綺麗で、設備も充実していたので
悪夢のような免税店のことは綺麗に忘れて
楽しい旅行を始めることができましたけどね

さて旅行2日目、この日は故宮博物院に出かけました
博物院の最寄り駅からタクシーで行ったのですが、
運転手さんは入口の正門ではなく、博物院の建物に直結する停車場まで乗せてくれました
ここはとにかく大きな施設で、正門から入口まで数分歩かなくちゃいけないし
しかもその道のりにはたくさんの階段があるため、気を利かしてくれたようです
ところがその停車場、団体客用の入口でもあったんですね
そのため、そこには次から次と団体客を乗せた観光バスが到着し
広い入口ホールは団体客でいっぱいになっていたのです
そのことは記事にもしましたが、団体客は100%中国本土の人たち
しかも服装や持ち物から、どちらかというと地方出身の年輩の方たちのようで
あっちからもこっちからも団体客が押し寄せ
列を作ってるんだか、作ってないんだか、わからないままどんどん進み
私達にぶつかろうがおかまいなし、「あ、ごめんなさい」と詫びる私に一瞥もくれず
大きな声が四方八方から飛び交い、広いホールに溢れる感じで
ひたすら圧倒されるばかりで、でもなんとか上階の個人客入口に辿り着き
これまた悪夢のような喧騒から抜け出すことが出来たのです
で、博物院に入って見学をする前に、またまたトイレに・・・となったわけですが
前日の免税店のトイレ事件のことがあるので、私としては冷や冷やもの
でも行かないわけにもいかないので、トイレに行ってみると
そこは中国本土からの団体客のおばさん、おばあさんでいっぱいになっていて
日本人は私だけの感じ
そのおばさん達は一応並んでいますが、個室の前を行ったり来たりして
空いた所に我先に入る感じで、まあ落ち着かないこと
でもまあ、なんとか私の番になり、おばさんの出た後、個室に入ったのですが・・・
なんと!おばさんが出たはずなのに、洋式トイレの便座が上がってる!
『え、え、え???どうやって用を足したの?』と?マークだらけの私
でもそのせいなのか、便座は全然汚れていなくて、濡れてもいなくて
気持ちよく座ることが出来ました
さて、これってどう考えればいいのでしょうか?
まさか、立って用を足していた・・・なんてことないよね?

そこで思い出したのが前夜に行ったレストラン鼎泰豊(ディンタイフォン)
そこのトイレでもびっくりしたことがあったのです
なんとトイレの洗面台のそばに店員さんが張り付いていて
お客さんがトイレを出るたび、出るたび、個室に入ってトイレを掃除しているのです
「変なお店?」と思ったのですが・・・故宮博物院に行ってわかりました
なぁるほど、トイレを激しく汚すお客さんがいるから
お客さんが出るたび、出るたび掃除をしていたんだと気づきました
思い返すと免税店には日本人客を上回る数の中国人のお客さんが来ていましたからね
トイレの使い方がわからない、というか
中国本土のやり方で使用している人たちがたくさんいるんでしょうね
ついでに言うと、台湾のトイレでは、使ったトイレットペーパーは
トイレの水と一緒には流さず、横にあるゴミ箱に捨てます
トイレットペーパーが日本のように水に溶けないため流しちゃいけないそうです
トイレの横の壁に「トイレットペーパーは水に流さずに備え付けの容器に捨ててください」
と書いてあります
最初、チラ見した時は、日本と同じ
「トイレットペーパー
以外は水に流さずに備え付けの容器に捨ててください」と書いてあると勘違いして流しちゃいました

途中から気がついて、ちゃんと使ったペーパーを横のゴミ箱に捨てましたよ
郷に入れば郷に従え、ですよね
あ、もちろんホテルのトイレットペーパーは日本製だったので
そんな注意書きはひとこともありませんでした
トイレ事情はお国事情ですね
今回の台湾旅行でつくづくわかりました
以上、とにかく中国の人たちの風習は、日本人のそれとは全く別の世界なので
ビックリすることだらけです
だからそういう人たちがいっぱい日本の観光地に訪れると
やっぱり受け入れるお店やホテルは大変だと思います
なにしろ日本人は綺麗好きですからね
でも今の日本はお金を稼がなくちゃいけないから、仕方ないんでしょう
もちろん中国は発展途上だから、理解してあげなくちゃいけない面もあると思います
日本だって高度経済成長の時はマナーを知らないということで
海外に行く日本人はヨーロッパの人たちに馬鹿にされていましたからね
同じように考えて、中国社会が成熟するまでは、我慢しなくちゃいけないのかもしれません
だから中国の人たちがたくさん日本を訪問しても大きな問題が起きないよう
多くの日本人がそういった風習の違いを理解しておくべきだなぁ、と思いました