バンドの練習で、ドラムの音を聴きながら胸がときめいたり
ギタリストの演奏を聴いて、ドキドキしたり
とんでもなく切ない気持ちになっている私
『なんか、私、変かも?』と思ってて
『え゛~!もしかして恋しちゃったの?
』とドギマギしていたのですが・・・
その理由がわかりました
昔の自分を思い出して、まるで大学生に戻ったような気持ちになってしまい
その懐かしさに胸がときめいてしまっていたんですね
私は大学生の時、フォークソングクラブに入り
1年生の頃は同級生の男の子に誘われてPPM(ピーター、ポール&マリー)の
コピーバンドをやっていたのですが
2年生からはそこに同級生や後輩の男の子達を加え
当時人気だったカーペンターズや荒井由実の曲をやるようになっていました
私の大学はとっても女性の少ない大学で
そのためクラブもとんでもなく女性が少なく
部員は4学年で100名くらい、1学年20名前後だったと思いますが
そのうち女性は、私の3こ上に3人、2こ上はゼロ、1こ上は3人
そして私の学年は最終的に私一人という希少価値
そんな環境だから、男の子達が優しくて優しくて(笑)
その後、そのバンドが解散することになり、私の行き場が無くなった時も
私の歌をみんなが気に入ってくれて、私が歌えるようにとバンドを組んで
私が歌い続けていけるようにしてくれて
ピアノ、ギター2本、ベース、ドラム、フルート、で構成されたバンドで
歌を続けることが出来たのです
私はコテコテの理系女子で、頭の構造が男の子みたいだから
女一人で男の子の中にいることも嫌いじゃなかったし
男の子達との会話も全然嫌いじゃなかったから、楽しかったんですよね
それに先輩も後輩もとにかく優しかったから、
クラブは私にとって、とっても居心地のいい場所で
とんでもなく真面目な薬学部の雰囲気に馴染めなかったこともあり
暇さえあれば部室に行っていました
行けば誰かがいて、お喋りしたり
時には校舎の屋上に連れて行ってくれて、
ギターの演奏を聴かせてくれたり、一緒に流行り歌を歌ってハモったり
すでに大学2年から夫とお付き合いをしていて
クラブのみんなも知っていましたが
それでも、そんなこと関係なく、みんなとっても親切で
先輩達にも後輩達にも優しくされていました
あの時は気づかなかったけど、今、振り返ってみると
様々な楽器の演奏に包まれていたあの世界は
とって居心地の良い、幸せな世界だったなぁ、と思うのです
今回、新しいギタリストが入ってくれたことで
何十年かぶりにギターの大きな音が聴こえ
更につられたドラムの激しい音を聴いた時
25年以上前の温かい気持ちが、わぁ~と溢れ出してしまったようで
なんとも言えないドキドキと、切ない気持ちで胸がいっぱいになってしまったみたいです
そうかぁ、そうだったんだ、と気づいて、納得の私
ウチのバンドはバンマスとベーシストが結構いい年齢の静かなオジサンで(笑)
一人若いドラマーはそれに付き合っておとなしい感じでした
でも10コも年下のギタリストが入ってくれたお陰で
年上ばかりで遠慮がちだったドラマーも楽しく会話が出来るようになって
今回のコンサートでは、私とギタリストとドラマー三人で
舞台裏で冗談言い合って突っ込みを入れたり、大笑いしたり
なんか、会話の内容が大学生の頃みたくて、メチャメチャ楽しくて
『あぁ、学生の頃みたいだなぁ』と思った時、あの切なさの理由がわかったのです
もう、すっかりおばあちゃんに近い年齢の私だけど
昔の自分に戻ったようで、すごく嬉しかった
これからもこのまま、楽しくバンドを続けていけたらいいな
と思った出来事でした