「一日いっときとして俺たち労働者には自由な時はないのだ」千葉野田メーデービラ 1924年メーデー
「一日いっときとして俺たち労働者には自由な時はないのだ」
このビラは、1924年5月1日野田メーデーのビラです。千葉県野田市にはご存じの通り、野田醤油争議で有名な関東醸造労働組合がありました。関東醸造労働組合は、当時、毎年野田市独自のメーデー集会と市内デモを大々的に繰り広げています。「一日いっときとして俺たち労働者には自由な時はないのだ」、この言葉、98年前の先輩労働者が書き、5月1日メーデーで野田市内の労働者に向けて配布した言葉です。さて、98年たった今の私たち現代の労働者はどうでしょう。本当の意味で自由を手にしているでしょうか。職場のいじめから自由になっているでしょうか。管理職の横暴から自由になっていますか。有給休暇は自由にとれていますか。それどころか、「会社を辞めさせてくれない」という訴えの労働相談が異常に増加しています。この国のブラック企業には、憲法で保障されているはずの職業選択の自由すらないのです。貧困から、長時間労働から、搾取から、暴力から、差別から、レイシズムから、戦争から、・・・私たちは自由でしょうか。時間を自由に手にしていますか。恋愛はどうですか。自由こそを求めた先輩労働者の叫びが私の心に共鳴します。私はこのビラに出会い、先輩労働者のこの言葉が今こそ復活しなければならない時ではないかと心から思いました。
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▲兄弟振るって集れ▲
五月一日のメーデーが来た 兄弟 現在のブルジョアジー社会においては すべての者が金力と権力とに支配されているのだ !
一日いっときとして俺たち労働者には自由な時はないのだ。したがって俺たちには日も月もないのだ。
五月一日!! 野田聯合会
メーデーが来た
しかし、今日ばかりは俺たちの日だ 俺たち労働者の祝祭日だ ! 今日こそあの資本家階級に俺たちの威力と俺たちの団結の力を本当に示す日は今日だ! 振え兄弟 叫べ兄弟 今日こそは一年一度の祝祭日だ !
労働者団結せよ! 関東醸造労働組合
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