おやじのパイプ

壁に飾ったシベリア抑留中に作ったと自慢していた亡父のパイプを眺めながら写真と木版画の海を漂っている。

今夜の読書は忠臣蔵関係2冊

2019-04-30 23:24:06 | 読書
今年のゴールデンウイークは天気がさっぱりワヤ(わやくちゃの略)ですね。
寒気がぶり返して切っております。
そろそろ仕舞おうと灯油も使い切ったファンヒーター、
あまりの寒さに、また一度灯油を買ってきてしまいました。
例年ならもう咲いている庭の花々も蕾のままで足踏みしております。
大好きで毎年撮りに出かけている藤の花もまだまだのようです。
そんなことで写真も撮りに出かけず部屋にこもって、
版画と読書しております。
今日読書は史実から見た忠臣蔵の本。

こん本は史実としての赤穂事件を書いてあります。
例えば、早駕籠と称するものは、担ぐ人は前後ろに2たりずつ、
さらに引っ張る人と後ろから押す人の計6人。
さらに次の宿場でのカゴを手配するために、
早駕籠よりも先行して走っていく人などが必要。
そして、乗っている人は揺られぱなしになるため、
腹にサラシをきつく巻いて、
カゴの中では揺れないように始終中腰で乗っている。
だから道中では寝られない。
止まる時は食事と大小の時だけ、
赤穂に着いた時は意識朦朧となっているのは当然だった。など
他の資料からはわからないことが盛りだくさんでした。

もう1冊は、
三州吉良町にある花岳寺住職が書かれた吉良上野介の本です。

上野介の方から見た赤穂浪士事件と吉良氏の歴史などを詳しく調べたもの。
なかなか良かったです。
仮名手忠臣蔵が如何に歴史の真実を捻じ曲げているか、
そのため苗字を変えた子孫までいるとか。
影響が大きいことがよくわかりました。
近年は、郷土の歴史の見直しにより、
赤穂市と吉良町の交流が始まったそうで、
これを機会に客観的な史実をもっと広めてほしいものです。