るるの日記

なんでも書きます

古事記 創世の神々 神世七代

2020-11-22 12:44:46 | 日記
次に成れる神の名は、国之常立神(くにのとこたちのかみ)、次に豊雲野神(とよくもののかみ)。この二柱の神もまた独神と成り坐(ま)して、身を隠したまひき

次に成れる神の名は
宇比地邇神(うひぢにねかみ)、次に妹須比智邇神(いもすひぢにのかみ)

次に角(つの)ぐひの神、次に妹活(いく)ぐひ神
次に意富斗能地神(おほとのぢのかみ)、次に妹大斗乃弁神(おほとのべのかみ)

次に於母陀流神(おもだるのかみ)、次に妹阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)

次に伊耶那岐神(いざなきのかみ)、次に妹伊耶那美神(いざなみのかみ)

上の件(くだり)の国之常立神より以下(しも)、伊耶那美神以前(まで)を、あはせて神世七代(かみよななよ)といふ。上の二柱の独神は各一代といふ。次に双(たぐ)へる十神は各二神を合わせて一代といふ

【次に成った神の名は
国土が永久に存立するようにと、予祝する心を込めた国之常立神(くにのとこたちのかみ)

天地の間に漂う雲のような状態が生成することを示す豊雲野神(とよくもののかみ)

この二柱の神もまた単独神としてお成りになって、お姿を見せることはなかった

次に成った神の名は
その雲のようなものから泥土や砂土が生成することを示す
宇比地邇神(うひじにのかみ)
妹の須比智邇神(すひじにのかみ)

その泥土の中に胎動する生命が、地表に生き生きと形を現してくるという名の、
角(つの)ぐい神
妹の活(いく)ぐい神

形を現してきたものの中から、万物が生まれ出ずる門出ともいうべき名の
意富斗能地神(おおとのじのかみ)
妹の大斗乃弁神(おおとのべのかみ)

地表に生命が芽生え、国土も人間もいよいよ整ってくるという名の
於母陀流神(おもだるのかみ)
これからの生成に対して驚き、喜びながらもかしこまるという名の妹
阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)

完全に身体を整え、さあ結婚しようと互いに誘い合うといった名の
伊耶那岐神(いざなきのかみ)
妹の伊耶那美神(いざなみのかみ)

以上神々を神世七代(かみよななよ)】

★国之常立神
天之常立神と対をなす神
日本書紀ではこの神を最初に出現させ重視している

★豊雲野神
トヨは美称
雲は混沌としたものが浮漂う状態

★宇比地邇神
ウは?
ヒジは泥
邇は土
混沌の中から泥土が生じた状態の神格化

★妹
男女配偶の女(妻)

角ぐひ神
角はきざしめばえるの意
ぐひは杭、地中の根から地表に出た株をさす
泥土の中から生命が形を整えてくる状態の神格化

★活ぐひ神
活(いく)は生く
生成発展を予祝する賛辞

★意富斗能地神(おほとのぢのかみ)
オホは大
トはみとのまぐはい(性行)で門、入口の意味で男女の陰部
ノは助詞
ヂは男性に対する尊称

混沌の中から、人身の陰部が形成される過程の神格化

★於母陀流神
おもだるのかみ
オモは面
ダルは足る
整い充足していく状態の神格化

★(妹)阿夜訶志古泥神
(あやかしこねのかみ)
アヤは驚きを示す
カシコは畏敬する意
ネは親しんで呼ぶ語
国之常立神以下の神統譜に表彰される生成状態に対して、畏敬の情意を表した神格

★伊耶那岐神・伊耶那美神
(いざなきの神・いざなみの神)
イザは誘う
ナはの
キは男性
ミは女性
この両神は身体の整った神として、互いに誘い合い「みとのまぐはひ」をする神格








最新の画像もっと見る

コメントを投稿