男女が密かに情を通じること。特に夫がいる婦人と、夫以外の男性とが通じること。不義、姦通、みそかごと、、である。
日本に儒教的道徳観が中国から入り、その道徳観によって男尊女卑の傾向が強くなる。
さらに近世の家長専制の家族制度が成立すると、夫婦関係においても主従関係的になってきた。
夫は血筋を保つために、妾をかこうことが普通になり、女は女の貞操の価値を説かれ、姦通は妻の犯罪という観念が固定化し、妻が姦通したら、その夫は、妻と姦男もろとも切り殺しても咎めなしとなる。
妻の貞操に対して、夫の貞操という概念はなく、人の妻でない女性と性的関係をどんなに持っても、夫は妻からの離婚の訴えは退けることができた。
これは1947年の日本国憲法施行まで続いた。