るるの日記

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仏道研究・十八円満抄 3 【蓮の宗】

2021-07-12 08:44:59 | 日記
♦️蓮の宗

■蓮の宗とは
果海(仏界)の上の因果なり
六即(悟りに至る段階)の次位は
妙法蓮華経の五字の中に
正しく蓮の字に在り

■蓮門の五重玄の中には
正しく蓮の字より起こる
【五重玄(名〈名前〉・体〈当体〉・宗〈特質〉・用〈作用〉・教〈影響〉)】

所以いかん
理即(仏性を備えながらこれを知らない凡夫)は本性と名く
本性の真如(あるがまま)・理性
円満(満ち欠けてない)の故に
蓮と名け
果海本性の解行証(理解、修行、証果)の位に住するを
果海の次位と名く

■蓮の義(正しい道)に於いて
六即の次位を
建立したまえり
故に此の六即の義は
一家により起これり

しかるに始覚(悟りを開く)の理よって
在纒真如(衆生が備える真如)
を指して
理即(凡夫)となし
妙覚(真の悟り)の証理(真実の筋道をはっきりさせる)を
出纒真如(諸仏に顕されてる真如)と名く
正しく出纒の為に
諸の万行を修するが故に
法性の理の上の因果なり
故に蓮の宗と名く

■蓮に六の勝能あり
一には自性清浄にして
泥濁に染まず(理即)

二には華・台・実の
三種具足して
減ること無し
(諸法即三諦と解了するが故に)

三には初め種子より
実を成ずるに至るまで
華・台・実の三種
相続して断ぜず
(念念相続して、修し廃するなき故に)

四には華葉の中に在って
未熟の実
真の実に似たり

五に花開き蓮現ず(分真即

六に花落ちて蓮成ず

♦️この義をもっての故に
六即の深義は
源・蓮の字より出でたり


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