い・ち・に・ち

今更だけどいつも思っていた事

心詩80

2023-01-26 15:50:00 | 心詩(+1)・心色・続く心音
心の空を冷静な水色で染めようとした

冷たい灰色が地上まで降りてきて
白い息が目の前をぼやけさせる

今やらなければいけないのに
不満のため息が余計なことを考える

過行く時間に任せても
雲も形を見せない
太陽も光を見せない
薄暗い部屋の中で無音の時が過ぎる

無駄も無意味も無情も混ぜて
濾過することなく
沈殿を待つこともなく
縮こまった心にハァーッと息をかける
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心詩79

2023-01-25 15:28:28 | 心詩(+1)・心色・続く心音
あきらめる前に猛ダッシュした

弱気な判断が辿りついてしまう前に
優柔不断な威嚇者が道を変える

弱虫と指をさされても
臆病と笑われても
他人は他人自分は自分
それぞれの押し付けに
価値観の違いが笑う

個性の平等は探せない
はみ出す痛みも隠せない
トゲトゲでデコボコな世界も
真ん丸な星の上で
どこまでも太陽の光は届く
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心詩78

2023-01-24 15:27:27 | 心詩(+1)・心色・続く心音
見慣れない
落ち着かない

毎日普通だと思っていても
毎日違う何かがあって

望む望まないは関係なく
そのまま突っ込むしかない時もある

浸ってみれば温泉のサルのごとく
たとえ熱めの温度でも顔に雪がかかっても

慣れてくれば居心地もよく
湯気に隠れた呆けた顔もいとおかし
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心詩77

2023-01-23 15:30:00 | 心詩(+1)・心色・続く心音
たとえ言葉にしても通じない時は通じない
ましてや裏側などチラとも見えるはずもない

願いが強いと言うよりも
思い込みの押し付けが言葉になった
沈黙の間の思考回路がショートする

何が言いたかったのか
主語述語接続詞まで吟味して
丁寧すぎる主従関係まで呼び出した

本音を飾りすぎて見えなくなった
開きすぎた瞳を涙が覆う前に
せめてあと一言 言わなくては

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心詩76

2023-01-22 15:40:00 | 心詩(+1)・心色・続く心音
色褪せたのは夕陽が見ていた思い出の写真

変わらぬ場所でいつも笑っているから
冬の陽射しに照らされるまで気付かなかった

セピア色が年月の贈り物だとしても
心に映る色は変わらないはずだったから

いつの間にかくすんだカーテンが
風も無いのに揺れたような

虚しくて切ない語りかけが聴こえた


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