模様替えみたいに
きっかけとセンスがあったなら
すぐにやっていたのに
誰かの一言が心に残り
何かの戸惑いが足踏みをし
そのままを貫くのがつらい
昨日と同じなら楽なこと
毎日続けているつもりでも
いつも違ういちにちが来る
それは心も同じこと
空模様より短時間で複雑に
変わるさまを感じていても
眺めてばかりはいられない
ひたっていたら見つからない
空の青さが見えるのは
澄んだ空気の高さがあるから
現実を過去に戻しても
無にはならないから
どんどん重なり圧縮して
どこに置いたか忘れるだけ
壊れることを回避して
無理やりも無駄にも
目をつぶる
リセットの奥に眠る
神の領域の仕事にも
休める時があるのだろうか
気に留めず本能の影に隠れても
やめることを知らないイキモノは
身を守るため動き続ける
現実をすべて抱いたまま今を過ぎる
陽射しの中の梅の花
花粉症の名も知らず
初めて感じたハックション
あれ以来
車で通り過ぎるだけの花の季節
もしかしたら
ほかの草木のせいだとしても
近寄らないのが一番の策
雛ケーキの枯れない花に
梅マークのほほえみかけて
頬張る口元幼いままに
それでも
あたたかな季節の変わり目
大人女子のお祝いかねて
淡い桃色頭に浮かべ
身も心も春を迎える
その言葉は少し着飾っている
独り言ではないのだから当たり前
誰かに届くのだから
頭脳を持つイキモノの本能だろう
ひとりではないこと
つながりを求めていること
どこまでさらけ出したら自分なのか
本音の形はつかめなくても
自分に見えていればいいのかもしれない
自分の辛さや嘘が見え隠れして
相手を巻き込むこともあるだろう
喜びや楽さが万歳しながら
声も気分も押し上げたとき
偶然重なる一瞬に居合わせたら
笑顔が咲いてしあわせになる