右を見る 左を見る
いつもと同じだろうか
違いはあるのだろうか
ただ前を見て
いつもの時間を過ごす
正確に的確に
流れるようにこの場所で
頭に浮かぶ
はてなもビックリマークも
同じ表情で感情を消し去る
今を乗り越えれば
自分が戻ってくるのだろうか
自分に返れるのだろうか
あさはかな考えは
流れにのまれ姿も見えない
反射の光に惑わされ流れて行く
前を見る 後ろを見る
自分だけ見えない世界で
心の芯につかまり回る
淋しいからと手を放さなかった
空を集めて降るような
白い粒が落ちてくる
ここを目指して来るのなら
消える事を知っているのか
風の隙間を縫うように
自分の居場所を探してる
温もりを求め降りたなら
一瞬で消えてしまうのに
違うことに気付かずに
見えるモノだけ信じてた
向けられたやさしさは
触れただけで溶けてしまう
けれど寂しくて離れたくなかった
やさしく追うのは冬の風
花びらみたいにすり抜けて
とどまることなく君の後先
吹き消す炎は心の風
むき出しの芯をあたためて
白い息で空を舞う
悔やむつもりはないけれど
閉ざした扉が気になって
戻って開けたい思いがある
どんな魔法を使っても
叶えられない夢ならば
今は戻らずしまっておこう
同じものを見て
同じものに感じないのは
見ている自分が変わったから
あの頃はここにはないけど
あの気持ちは忘れていなかった
大切にしまっておいた訳じゃなく
決して消えない奥底に置いてきたから
呪文は忘れてしまった
鍵も失くしてしまった
それでも小さな重みが転がるたびに
くすぐったい苦みが少し溶け出す
違うものを見て
懐かしく感じるのは
知ってる自分が変わらないから
あれもこれものあれをやっていると
これに行く前に次のあれが見つかる
計画を立てて無駄と無理のないよう
疲れ果てる前に師走を過ごしたいけど
やっぱり飴の比率が多い方が
鞭で打たれてへこたれるよりいい
そんな理由をぶつくさ唱えながら
何より心にどっぷりと甘さを与える
やさしい気分でやわらかな心なら
同じ試練も喜びに変わるみたい
こんなご褒美なら毎日でもいいよね
笑顔のままであれもこれも出来るから