今日の寒さに身を縮め
小さくなった心にも
ほんわり明かりが灯ればと
いつかの昨日を探し出す
年単位の昨日には
奥深くしまったものもあるけれど
記憶のカケラのしおりがある
虹より多い色を付けても
遠くなれば思い出もあせる
セピア色のやわらかさで
形よりも気持ちをのぞく
明日になれば今日も昨日
たとえ小さな明かりでも
今を照らす光になりたい
組み合わせが無数でも
無限ではない限り
同じ に会える
奇跡的に出会えたら
あいさつから始めよう
同じだから
言わなくてもわかる
心が通じ合う
けれどいつか
そこに風が吹いた時
違う高さで感じたら
違う温度を感じたら
瞬間消える同じの定義
そこには無限が存在した
気まぐれなのか
自由なのか
それとも
流されいるだけなのか
逆らうことは知らされず
従うことを良しとしたら
素直だとか
純粋だとか
やさしい言葉を与えられ
平均台を難なくこなし
バランスを取りながら
周りの空気に溶け込んだ
少ししゃがみこんだ時
あたたかな大地を見つけよう
花や草木に出会ったら
そこからまた歩いていける
そこからまた歩いていきたい
便利さが忘れさせたもの
もう一度心に問うこと
答案用紙なら
あれほど真剣に見直したのに
せかされるままに
ありきたりの言葉を送った
温度を添えられない分
少し冷ややかに伝わる言葉は
例文そのままに
間違いはないとしても
整然と並ぶ直立不動の
お手本の文字には
何かが足りない
置いてけぼりの心が残る
風が連れ去る雲のように
形を変え流れを変えて
時が進んで行く
長すぎた知らない時間
青春の言葉通りの
大人未満の中間地点
離れていた距離も歴史も
ワープした不思議を知る
約束もないままに出会い
次の約束のアドレスを知り
声を聴き姿を焼き付けた
こんなに簡単に
こんなに単純に
触れ合える心がある事
うれしくて
たのしくて
待ち遠しくなる