年に数回、置き薬の点検に、若い営業マンが見える。
子供の頃は、富山の方から行李を背負って行商の人が廻ってきていた。
大体は、胃腸薬とか風邪薬、そうそう、動悸や息切れによく効くという”救心”というのが入っていたのを覚えている。
田舎だし、あの頃は、医薬品の入手も困難だったので、助かる家庭が多かったと言える。
今はドラッグストアで買った方が安いと思うんだけれど・・・。
我が家でももう長いこと二社の製薬会社の置き薬を置いているが、おかげさまでめったに風邪を引くこともないし、置き薬でなくても、薬をほとんど飲まないからまだ一回も使ったことがない。
点検に手間を掛けさせ、訪問して来る人の事を考えると気の毒にも思えて、
「使わないから引き取ってください」と言ったのだが、
「使わなくても 置いてくださるだけでいいんです」と言われた。
こんな時代、一度も使わない家に置いて、製薬会社は商売になるのだろうか?