ホテルのキッズランドで遊んでいた孫が「これ読んで!」とママに持ってきた本の一つに『ママがおばけになっちゃった!』というのがありました。
「ママは、 くるまに ぶつかって、 おばけに なりました」という衝撃的な一文で始まります。
今までの絵本にはない「母親の死」を取り上げたものです。
刊行以来、異例の大ヒットとなり、累計部数は38万部を超えるそうです。
著者は超人気絵本作家、のぶみさん。
のぶみさんは、自身がいじめや不登校を経験し、暴走族の総長から人気絵本作家になったという異色の経歴の持ち主だそう。
この絵本を読みながらママが言葉に詰まっていました。
そばで聴いていた私も涙がジワリ。
出産前から出産後まで一筋縄ではいかなかった数々の苦労が蘇り、子どもと一緒にいられることがどれだけ幸せか改めて感じられたのでしょう。
特に後半の文章に差し掛かると、言葉少なになり、「こりゃ駄目だ!」と・・・。
孫が一所懸命ママの頭を撫でていました。
この本は、死別というインパクトのある設定にもかかわらず、全体的に明るい展開です。
今はわからなくても、ママがいるのが実はあたりまえじゃないってことに、いつか気づく日が来るでしょう。