気候の変化に体の調節機能が追いつかず、さまざまな不調に悩まされるこの時期、「まずは市販薬で対処しよう」という人もいるでしょう。
ドラッグストアに行けばとても豊富な種類の一般用医薬品が揃っています。
「風邪をひいたかな、と思ったら『総合感冒薬』を求める方は多いですが、総合感冒薬は、熱・鼻水・咳・痰など多くの症状にまとめて対応する薬なので、7~8種類、あるいはそれ以上の成分が含まているそうです。
使う薬の種類が多ければ、それだけ副作用のリスクも高くなり、肝臓や腎臓などにも負担をかけることになります
パッケージには第1類医薬品・第2類医薬品・第3類医薬品という記載があります。
第1類医薬品は「特に注意が必要」で、第2類医薬品は「注意が必要」という区分け、それは、「副作用があるから注意が必要」という事だそうです。
有名な「ロキソニンS」という解熱鎮痛薬や「アレグラFX」鼻炎用薬、「ガスター10」は胃の薬。これらは第2類医薬品です。
「アレルギーに使う点鼻薬で、『血管収縮薬』は鼻づまりがすぐに解消するため人気がありますが、効き目が長続きしない為、繰り返し使ってしまいがち。
そうした使い方を続けると、鼻の粘膜がダメージを受け、アレルギーでもないのに鼻水や鼻づまりが続く薬剤性鼻炎を起こす原因になるので、注意が必要だそうです。
『効き目が良いから』と刺激性の薬を連用してしまいがちですが、残念ながら薬はその効果と副作用リスクの高さはほぼ正比例します。
不調を治すために使った市販薬が、かえって別の不調を招く原因となっているケースもあるのです。
刺激性の薬を使いすぎるのはクセにもなるのでよくありません。
手軽に使える市販薬のメリットがアダになってしまう事のないよう、それぞれの特徴をきちんと把握するよう心がけたいものです。