牛肉は何にして食べてもおいしいですよね。
しかし、この牛のゲップやおならでメタンが排出され、地球温暖化の重大な原因となっているという事を聞きました。
牛やヒツジやヤギ、シカなど、4つの胃を持っている反すう動物は、一度食べた物を胃から口へ何度かもどして、ゆっくりと消化していきます。
その時、1つ目の胃の中にいる微生物の働きでメタンが発生し、げっぷとして大気中へ出ていきます。
牛一頭からは1日200から600リットルものメタンガスが放出されているんですって!
これが、全世界で発生している温室効果ガスの約4%(CO2換算)に相当し、地球温暖化の原因のひとつと考えられているようで、又驚きです。
そんな中、国内でも北大や九大の研究チームが、メタン排出削減に向けた独自の研究を進めているそうです。
牛に与える飼料の改善や牛用のマスクの開発など、メタンの排出量を削減するための取り組みに注目が集まっていて、メタンの排出が少ないウシを研究したり、他には、牛から出るメタンを減らせるエサもあります。
カシューナッツの殻から取れるエキスをエサに混ぜてウシに食べさせる方法など、このエキスを配合したエサが販売されているそうです。
でも輸入価格は高止まり続きで、配合飼料はこのところ過去最高値になり、ますます畜産家の経営に重くのしかかっているのではないかと心配になります。
牛肉も私たちの食卓から遠のいていくのでしょうか?