ホップ ステップ エイジング

車の免許を取ったのもパソコンを始めたのも55歳過ぎ。
興味を持ち楽しみながらゆっくりゆっくり年を重ねていきたい。

食べ放題の店

2024-12-19 21:08:44 | 雑記

食べ放題の店は人気があります。

3,000円出せば1,500円の定食が3人前食べられるのであればお得ですから、利用する人が多いのは理解できます。

でも若い頃と違い、年を重ねるとさすがそう食べられるものではありませんね。

そんな小食の人より大食いの人ばかり来店する訳ですから、赤字で倒産してしまわないか、経営は大丈夫なのか?そんな素朴な疑問がわいてきます。

実は、食べ放題の店は合理的な経営形態で、結構儲かっている店も多いようです。

「食べ放題の店が儲かるには、訳がある」と経済評論家の塚崎公義氏が解説しています。

レストランの費用には、客が1人も来なくてもかかる費用=「固定費」と「客が来るたびに増える費用=「変動費」があります。

客が1人も来なくても、店を借りる費用、従業員の給料等は必要ですから、そうした費用は固定費です。

材料費は、客が来るたびにかかりますから、変動費です。

1,500円の定食を提供するレストランの固定費が10万円、変動費が500円だとしましょう。

客が1人も来ないと10万円の赤字です。

ただ客が1人来るごとに収入が1,500円増えて費用が500円増えますから、赤字が1,000円減ります。

客が100人来れば赤字が消え、それ以上に来れば黒字になるという計算になります。

食べ放題の店では、客が3,000円払って3人分食べるとしましょう。

客が来ないと10万円の赤字ですが、客が1人来て3人前食べると収入が3,000円増え、変動費が1,500円増えるので、赤字が1,500円減るのです。

客からすれば3人前食べられて得なのですが、店にとっては材料費の3人前ですから
大した費用ではないのですね。

そして食べ放題の店は人気がありますから、空席が少ないでしょう。

これも経営には大いにプラスです。

空席だと赤字が減らないのに、客が来れば赤字が大きく減るからです。

食べ放題の店のなかには、「ビュッフェスタイル」といって、店の真ん中に大量の食べ物を置き、客が自分で好きなものを取って食べる店が少なくありません。

ビュッフェスタイルの店には、さらに経営上のメリットがあるのです。

すぐにわかるのは、注文を取る手間がかからないし、料理を皿に盛り付ける手間も
客席まで料理を運ぶ手間もかからない、ということですね。

客が来店して直ちに食べ始めるので、客の回転が早い、ということもメリットでしょう。

シェフの労働という点でもメリットは大きなものがあります。

注文を受けてから料理を作る店だと、食事時だけ忙しくてあとの時間は暇になる・・・。というシェフも多いでしょう。

しかし、ビュッフェスタイルだと朝から調理を始めることができます。

更に、1人前作るのと20人前作るので手間が20倍かかるわけではありません。

だから、作業が効率的に行えます。規模の経済ですね。

材料の仕入れ面でもメリットがあります。

客が来店して直ちに食べ始めるので、客の回転が早い、ということもメリットでしょう。

普通の店では客が何を注文するかわからないので、メニューにある品を作るための材料をすべて揃えておく必要がありますが、ビュッフェスタイルの店では、作る料理を決めて使う材料を絞って購入するので無駄がありません。

少品種の材料を大量に買うので、場合によっては値引き交渉もできるかもしれません。

このように、食べ放題の店というのは、客も嬉しいし店も儲かるという事で多くの店が営業しているわけですね。

食べ放題の店に行く客としての心得を記しておきましょう。

ひとことでいえば「無理をして食べない」という事です。

食べ放題の店に行くと、「元をとらなければ」という義務感や「せっかく食べ放題なのだから」というお得感などから、満腹になっても食べ続けている人を見かけますが、それはやめましょう。

 

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