行動経済学の心理テクニックによると、当事者の発信よりも、利害関係のない第三者から発信された情報を、より強く信じてしまう傾向があるようで、この心理効果のことを「ウィンザー効果」と言うそうです。
第三者経由で同じ話を聞くと、「自分以外の人にその話をした」ということは、気遣いやお世辞ではないだろうと思う為、その情報の信ぴょう性が向上するのです。
例えば、職場で部下や後輩を褒めて、やる気を引き出したい時。
あなた(A係長とします)が直接「○○さんは、すごく頑張っているね。次のプレゼンも期待しているよ」と言うよりも、あなたの同僚などから「A係長が○○さんのことをすごく褒めていたよ。次のプレゼンも期待してるってさ」と言ってもらうほうが、部下や後輩は嬉しく感じるはずです。
「先生が『○○くんは最近勉強を頑張ってるね』って褒めてたよ」。
このように、「第三者から聞いた情報」として伝えると、相手はポジティブな気持ちになるでしょう。
「ウィンザー効果」のウィンザーとは、アメリカ生まれの作家アーリーン・ロマノネスの小説『伯爵夫人はスパイ』(講談社)の作中に出てくる、ウィンザー伯爵夫人のセリフから取られていて、「第三者の誉め言葉がどんなときにも一番効果があるのよ、忘れないでね」。
まさにセリフどおりです。
このように間接的に相手に好意や考えを伝えてもらう方法は、誰でも真似ができそうですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます