受け取ることと伝えること

ものごとの受け取り方は人それぞれで、
どんなに誠意や熱意を込めて伝えても、
あるいは、何の気なしに話しても、
正確に、間違いのないようにと伝えても、

ある人は意図とは真反対に受け取り、
ある人はその言葉に人生の糧を見出し、
また別の人はゴミとして捨て、
ある人には心をえぐる凶器
になったりします。

同じ言葉がこれほどまでに
受け取る人によって違ったものになるのは、
受け取る側の内面の要因によります。

人それぞれ、持って生まれたものや
育ってきた環境、経験してきたものは
誰一人として同じということはないので、

同じ場所で同じことを体験していても、
それらはその人たちの中で、
全く違った別の体験になるのです。

だから、どう頑張っても
すべての人に好かれることはないし、
すべての人に嫌われることもないのです。

そういう世界に生きていて、
どう自分を表現するか、
どんな人たちと、どんな交流をしていくか、
というのは、よくよく自分軸で居ないと、
振り回されてしまいますね。

本当に温かな心が通じ合う、誠実な
関係性を築いて行きたいと思うのなら、
まずは自分が自分自身と接するときの
在り様をそのようにしていくことです。

鏡の法則、とよく言いますが、
自分が自身にしている態度が、
自分が人からされる態度であり、
自分が人にしている態度になるからです。

自分を卑下し、軽んじ、尊重しないのであれば、
人から受ける扱いはそのようになるでしょう。

そして、気を付けていても、
誰かに対してそのように接している
かもしれません。

そんなところをチェックしながら、
自分の在り様を整えていきます。

その上で、自分が伝えたいことを
どんな人がどのように受け取ってくれて
いるのかいないのかを見て、
軌道修正していきます。

伝える立場としては、色々なテクニックは
あるので、そういう学びも必要でしょうが、
在り様はテクニックではない領域なので、
そこは混同しない方が良いですね。

在り様が出来ていない状態で
テクニックだけを追求すると、
嘘臭くなるというか、
どれだけ技を駆使しても、人の心に
深く響くような伝わり方はしません。

その状態でついてくる人は、
多分頭でっかちで、ハートと頭が
分離した状態の人ではないかと思います。

在り様が出来ていれば、
テクニックが多少未熟でも、
何かしらハートが響いて感じてくれる
人もあるでしょう。

ただ、あまりに未熟過ぎれば、
何かあるんだろうけれど、
結局、何が言いたいのかよくわからない、
となるので、伝える技術も大事です。

かく言う私自身、伝え方を学んできた
わけでもないし、上手なわけでも
まったくないのですが、

自分なりに長いこと発信を続けてきて、
失敗も数多くあるけれど、
本当に伝えたかったことを
ハートでしっかり受け取ってくださった
方たちがあること、とてもとても
嬉しく思っています。

私はあまり、他者目線で
自分がどう見られるかを気にして
発信することはしていないので、

自分が表現したいものを
自分勝手に表現して、気に入ったら
受け取って、良かったら活用してくださいね
という感じで、その後その方がどうするかは
お任せです。

器用ではないので、テクニックを磨く
というのもそもそも無理で、
自分にできることだけ、コツコツ
やってきたという感じだから
続けてこられたのかもしれません。

息長くやっていくには、
あまり気負わず、自分にとって
無理なことではなく、楽にできる
スタイルを見つけていくと良いですね。

それが結果的に、唯一無二の自分の表現
になっていくでしょう。

わざわざ個性的でいようとしなくても、
あなたはただ、あなたとして在るだけで
唯一無二の存在です。

どうやったって、
誰かと同じにはなれないのです。

それを大事にしたらいい
と思います。

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