上手に催眠に入るには

昨日もヒプノのセッションをいくつかしたのですが、何度もかかっている方達だったので、みなさんテーマも上手に設定でき、上手に催眠に入っていかれていました。

催眠に入る前にテーマを設定するのは、そのセッションを意義のあるものにするために、とても大切なことです。漠然と入れば漠然とした物語を見ることになります。何を軸に場面を展開するのかによって、物語は無数の違った側面を見せていきます。ですから軸を決めて、どこにフォーカスしていくのかを本人も、ナビゲーションをするセラピストもしっかり認識していることが必要です。

催眠中に現れてきた映像や感覚を分析し始めると、潜在意識優勢の状態から顕在意識優勢の状態になってしまいます。まずは現れてきたものをありのままに、分析せずに表現することに集中してみましょう。現れた人物の感情や気持ち、身体の感覚にじ～っと意識を集中していると、よりはっきり世界が体験できるようになります。

あとは存分に、物語を楽しんでみて下さい。その人格の体験しているあらゆる出来事と気持ち、感情が、すべて今のあなたへの大切なメッセージです。催眠から覚醒したら、見てきたものを存分に分析しても構いませんし、メッセージの意味について考えてみたり、或いは調べてみてもいいでしょう。

見てきたものが本当なのか自分で作り出したものなのか、それはわかりません。けれど、なぜそれを見たのか。そこに意味があるのだと思います。今のあなたが抱える問題への素晴らしいヒントが、きっと見つかることでしょう。

どうしてこんな人間関係なのか、どうしてこんな仕事をしているのか、どうしていつもこれが気になるのか、どうしてこんな気持ちになるのか、頻繁に現れる不思議なサインは何なのか・・・。潜在意識はあらゆる手段で、あなたにその答えを与えてくれるでしょう。