2022年9月24日(土)~26日(月)
JR九州の “ ハロー!自由時間ネットパス・北部九州版 ” を使った
鉄旅3日間の記録です。
2022年9月26日(月) 3日目
西九州新幹線 かもめの開業に合わせて、西九州を周回する観光列車 “ ふたつ星4047 ”
も同時に誕生しました。コンセプトは、『 西九州の海巡り列車 』です。
内陸の 山あいを高速で走り抜ける新幹線に対して、 “ ふたつ星4047 ” は、有明海と
大村湾を望む 周回ルート をゆっくりと走行します。午前便、午後便で異なるルートを運
転し、ふたつのルートで西九州エリアを 1周します。
午前便は 長崎本線経由で武雄温泉 → 長崎へ、午後便は 大村線経由で長崎 → 武雄温泉へ
金、土、日、月曜日及び祝日を中心に各ルート1日1本の運転です。武雄温泉発の午前便
は、江北駅 から進行方向が変わり、佐世保線から長崎本線へと入ります。
3両編成で 全車指定席、定員 87名の 観光列車なんです。
長崎発の 西九州新幹線かもめ に乗車して、武雄温泉に9時45分着。
10時22分発の 観光列車 “ ふたつ星4047(よんまるよんなな)” に乗車しますが、
下画像に、みどり・ハウステンボス11号 おくれ約51分と案内が流れています。
実は、この日の朝8時40分頃に、列車事故が発生していたのです。
軽車両しか通れない踏切の標識を見落とした運送会社のトラックが踏切内で脱輪して動け
なくなり、列車が通れなくなっていたのでした。トラックを大型のクレーンで吊り上げて
踏切から出すのに4時間かかったそうで、特急にも乱れが出て、西九州新幹線も2本運休
になりました。
“ ふたつ星4047 ” は8分程の遅れで出発しましたが、乗り遅れた方も多かった様です。
始発駅では、観光列車の入線を迎えるため、JR九州の職員がお出迎えされています。
この観光列車を担当したのは工業デザイナーの水戸岡鋭治さんで、外装はパールホワイト
の車体に太陽のように輝く金色の帯や二つの星形マークがあしらわれています。
ピカピカ光る金属はチタンで、水戸岡さんが初めて用いた材料で、酸化しないということ
から海沿いを走る列車に採用したそうです。
名前の「ふたつ星」には、佐賀と長崎をつなぐ 星 ✨になるようにという願いが込められ
ています。
4047の愛称の由来は、国鉄時代に生まれたこの車両の形式「キハ40」「キハ47」から。
乗客が見える前にと撮影を急ぎましたので ピントがボケていますが、内装は窓枠やソファ
などに木材を採用し、高級感と落ち着きのある雰囲気となっています。
担当した水戸岡鋭治さんは「お客様にとって大事なのは車内の心地よさ」「海、空、緑が
いかに美しく見えるか、インテリアは窓を額縁としてどうデザインするかがテーマ。感動
的な景色が心に残る」と仰っています。
車窓を眺めながら楽しめるカウンター席。
四人掛けのボックス席。
カウンター席(二人掛けソファ席)。
上部には、豪華列車の “ ななつ星 ” や “ 36ぷらす3 ” にも使われている大川の伝統工芸
の組子細工が。
真ん中の2両目は、乗客が自由に使える共用スペースや販売カウンターを配置した「ラウ
ンジ40(よんまる)」が連結されています。
車窓の景色をゆったり楽しむためのソファや、窓側に向いたカウンター席などが配置され、
車内販売のカウンターもあります。有明海の海苔や佐賀牛を用いたお弁当、長崎市内の人
気洋菓子店のスイーツなどを味わうことができます。
エンブレムもお洒落です。
ラウンジは、“ 36ぷらす3 ” のカジュアルな感じでしょうか。
床は木にプリントしてあり、クロスではないそうですよ。
水戸岡さんは、佐賀県の陶器を使いたかったようですが、コストの関係で。
天井。
お手洗い。
1号車。
四人掛けのボックス席。
この日は、テレビ東京の『 カンブリア宮殿 』の撮影があっていました。
乗客に 撮影する旨のご挨拶に回られていました。
私の座席は、3号車10番A席で、カウンター席(二人掛けソファ席)なんです。
三連休は多いと思って、あえて月曜日にしたんですが、人気で座席がここしか空いていま
せんでした。発売数分で売り切れたとテレビ東京のスタッフから聞きました。
隣に変な人が来ないと良いけどな~と願っていましたけど、誰も来なかった。
記念乗車証には、1号車でスタンプを押しましたが、右の一枚は逆さまになってますね。
ラウンジ40よんまるで、アイスソルベを購入。
3種類の中から ふたつ星オリジナルの、線路をイメージしたTRAINにしました。
梨と葡萄の果汁のアイスソルベを美味しく頂きました。
特製ふたつ星弁当を食べている乗客の撮影風景。
10月13日の『 カンブリア宮殿 』で放送されたのですが、私は見逃しました。
23日放送だと聞いていたのですが 13日だったようで、娘からの電話で知り、テレビを
付けたときには終わっていました。再放送あるかしら?
おもてなし駅の 肥前浜に11時06分着。11時23分発。
肥前浜駅 がある鹿島市のゆるキャラ「かし丸くん」と “ ふたつ星4047 ”。
この駅には、一年前の鉄旅で、“ 36ぷらす3 ” に乗車して訪れています。
現在 “ 36ぷらす3 ” はルート変更になり、月曜日に博多 ⇔ 佐世保間を一往復しています
が、肥前浜駅にも停車しており、おもてなしはありますよ。
駅舎内には、浜駅ピアノが設置されていました。
ホームではマルシェを開催。地元酒造の地酒の飲み比べセットなどもありました。
HAMA BARもありますから、お酒好きな人にはたまりませんね♡
跨線橋から撮影。
出発の時間です。乗務員さんが鐘を鳴らしてお知らせしています。
お見送りをして下さっていますよ。もちろん私も手を振っています。
JR九州の旅は、こういう のどかなふれあいも良いですね。
最初に書きましたが、この日は佐賀県江北町の踏切内でトラックが脱輪して線路を塞い
でしまい、その後、長崎本線の鳥栖駅と江北駅の間の上下線が運転を見合わせて、後続
の列車に4時間の遅れが出ました。
今回の鉄旅で佐世保に宿泊していたので私は巻き込まれずに済んだと思いますが、乗車
した列車の時間によっては、 “ ふたつ星4047 ” の発車に間に合わなかったかも?
テレビ取材が入っていたので、JR九州の広報担当者も武雄温泉駅から同行する予定で、
博多から特急で向かわれていたそうですが、特急が停まってしまったのでタクシーに乗
り換えて途中駅から “ ふたつ星4047 ” に乗車したと話されました。
ふたつ星に乗車できなかった方もおられましたので、遠くから乗車を楽しみに来ていた
方は お気の毒に思います。
旅にはアクシデントはつきものですから、ゆとりを持っての計画が大事ですね。
画像が多いので、後編に続きます。