一膳めし 黒ねこ亭

酒市魚行是梵宮
食べることは生きること
日々の拙い食記録

12月5日 忘年会

2015-12-05 23:30:00 | 黒猫雑記
平成二十五年十二月五日。
世田谷区船橋、ふぐ 割烹 『漁火』の忘年会へ参加させていただいた。




お通し(煮魚、柚子味噌)
香り豊かでまろやかなおいしい柚子味噌。





兵庫『段六』





漁火焼き






とらふぐ刺し





とらふぐヒレ酒






とらふぐ唐揚げ




そのあとふぐ鍋、雑炊。
漁火焼きもふぐ料理も実に美味。
常連さんのお話をうかがいながら、楽しいひとときを過ごすことができた。
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第六回 佳糧会東京学会報告 vol.7 『てんぷら 山の上』

2015-12-05 16:16:33 | 佳糧会
選んだ定食のてんぷら一通りを食べた後、職人から「このあとご飯になりますが、もう少し召し上がりますか?」と聞かれ、お好みてんぷらの品書きを見る。
誘惑に負け、少しだけ追加で揚げてもらう。



白魚



百合根



みつば



まだまだ気になる食材はあったが胃袋が限界に近い。
ご飯をお願いする。



ご飯、赤出し、お新香




柚子シャーベット
普通は抹茶アイスクリームだが、季節の柚子シャーベットがあるとのことだったので、そちらにしてもらう。



『山の上』の身上はなんといっても、旬の魚菜を江戸前の技で仕上げたてんぷら。
カウンター席で、その揚げたての醍醐味を堪能させてもらった。
さくっと軽く、もたれないてんぷらは、どんどん食べられる。

出色は車海老と白魚。海老は柔らかくぷりぷりで驚くほど旨みが濃い。
白魚は大葉でくるんで揚げてあり、白魚の甘さと大葉の香りが絶妙。

そして、ご飯も炊き加減が佳く、実においしい。
最後は柚子シャーベットで爽やかに締めくくり。

職人も、ホール係も客への目配り気配りが行き届いていて、とても気持ちよく過ごすことが出来た。
大満足で山の上ホテルを後にする。

しかし歩くのが苦しいくらい満腹であったため、坂を下って小川町にある『古瀬戸珈琲店』で休むことに。






急な階段を上り、ドアを開けると壁にはコーヒーカップがズラリ。我々はカウンター席に座ったが、ゆったりと寛げる、大きなテーブル席もあった。
大熊猫会長はアイスコーヒー、屈狸はホットコーヒーをいただく。
ホットを頼むとカップを選ばせてもらえるようだ。
ウェッジウッド、ジノリ、マイセン、ローゼンダール、ロイヤルコペンハーゲンなど、陶器に興味がある人には嬉しい有名な物が並んでいる。
昭和レトロな雰囲気の、本格派の珈琲専門店のようだが、店内のテーブル席や壁など、あちこちに陶器で出来た動物や時計が配置してあり、なかには時間の針が無く、秒針だけになった時計(作品?)が置いてあったりと、想像を掻き立てるアートギャラリーのような感じもする不思議な空間であった。
ゆっくりと旨いコーヒーを飲み、大熊猫会長を東京駅まで見送って日程終了。




焼肉、鮮魚、寿司、てんぷら。
第六回東京学会も、これはという店を選び、食材に対する職人の姿勢を、作り手の心意気と苦心の技を、きちんと受け止めるべく、我々なりに、視察し、探求し、吟味した。
そして味わい、しみじみ“ああ、うまいなぁ”と思える佳い糧に会い、とても有意義な時を過ごすことが出来た。


次回は年末、山形学会。
それまで日々、口福追及に勉励し、己を磨き、まだ知らぬ佳い糧に出会いたいものだ。




今回行ったお店。


・焼肉 明月館
東京都世田谷区経堂1-25-19 2F


・経堂カンザワ
東京都世田谷区経堂1-21-22 ショップ経堂2F


・栄寿司
東京都世田谷区世田谷1-24-3


・てんぷらと和食 山の上
東京都千代田区神田駿河台1-1


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第六回 佳糧会東京学会報告 vol.6 『てんぷら 山の上』

2015-12-05 16:16:06 | 佳糧会
車海老



伏見とうがらし



玉ねぎ



きす



なす



めごち



はす



グリーンアスパラ



穴子



屈狸が師と仰ぐ池波正太郎の池波流“食の作法”によると『天ぷら屋へ行くなら、腹を空かせて行き、揚げるそばから親の敵にでも出会ったようにかぶりつけ』となっている。
この教え通りに、揚げたてを待ち構えて、ひたすらに食べ進む。
サクッと軽い衣の中はちょうど佳い蒸し焼き状態となって、各素材の味が引き出されている。
職人もこちらの食べる速度に合わせて、旬の魚菜を次々に揚げてくれる。



vol.7へ
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第六回 佳糧会東京学会報告 vol.5 『てんぷら 山の上』

2015-12-05 16:15:15 | 佳糧会
学会二日目。昨日に引き続き快晴。今日も暑くなりそうだ。
佳糧探究にそなえ、腹を減らしておこうと、しばし逍遙。
先ず世田谷八幡宮へ参詣、その後世田谷城趾を歩き、さらに井伊直弼の墓があり、招き猫発祥の地としても有名な大谿山豪徳寺へ足を運んだ。


この季節、寺社や公園内は青葉が瑞々しく、歩いていても気持ちがいい。
そのあと、経堂駅前に戻り経堂ボウルへ。久し振りのボウリングで汗を流す。

昼近くになり小田急線経堂駅から新宿駅でJR中央総武線に乗り換え、御茶ノ水駅へ移動。
御茶ノ水駅からは徒歩。もはや夏の陽気のなか汗をかきつつ、五分ほどで着くはずが、屈狸が道に迷ったせいで、十五分近くかかって到着。



千代田区神田駿河台にある山の上ホテル。



本日の探究課題は“天ぷら”ということで、山の上ホテル内にある『てんぷらと和食 山の上』へ。





さすがにGWで、席は予約で一杯だった。
名前を告げ、受付に荷物を預けてお願いしていたカウンター席へ。



磨き抜かれた白木のカウンターが清々しい。



先ずは乾杯。お通しの梅ちりめん山椒煮が佳い味だ。

ビールを酌みつつ、お品書きを眺める。
刺身定食や天丼もあったが、やはりここはてんぷら定食を選ぶ。
昼の定食は四種類あった。その中から、活海老(3)、魚(3)、季節野菜(5)、赤出し、ご飯、香の物、抹茶アイスクリームのセットを注文。

てんぷらは大根おろしと天つゆ、もしくは塩でどうぞ、とのこと。
こちらの店は今でも、氷を使う冷蔵庫に素材を入れている。
そのほうが素材が乾燥せず、湿度が保たれるらしい。
付け塩は沖縄の『粟国の塩』。
ミネラルが多く甘みがあり、てんぷらの味を引き立てるそうだ。

早速揚げてもらう。




車海老の頭



vol.6へ
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第六回 佳糧会東京学会報告 vol.4 『栄寿司』

2015-12-05 16:14:14 | 佳糧会
さて、経堂カンザワを出て、カラオケーションでカロリー消費の後、世田谷区経堂からぶらぶら歩いて15分、世田谷区世田谷ボロ市通りにある寿司屋『栄寿司』へ。

こちらの世田谷栄寿司は、ドイツビール(ラーデベルガー、シェッファーホッファーヴァイスビア)とオーストリアビール(ゲッサー、エーデルワイス)を置いている。
屈狸はシェッファーホッファーヴァイスビアを、大熊猫会長はウーロン茶で、本日三度目の乾杯。



ドイツビール『シェッファーホッファーヴァイスビア』

何か摘まみを、と見ると季節物の白魚と稚鮎があるではないか。
会長は白魚の踊りを食べたことがないとのことなので、お願いする。



白魚の踊り食い

残り少なかったようで、一人前に足りない量ではあったが出してもらった。
食べ方は網で掬いぽん酢へ投入、そして箸ですくいあげ、口中へ入れたら噛まずに飲み込み、その喉ごしを楽しむ。
かなり元気がよく、掬おうとすると網から飛びだしカウンタでピチピチ跳ねるのを捕まえ、ぽん酢へ。
会長はためらいなく食べ、喉ごしを楽しんでいた。
屈狸は生きたままはちょいと無理で、ぽん酢の中で動かなくなるまで待って食べる。
普通に噛んで食べても、ほのかな苦みと甘みがあって佳い。




稚鮎の天麩羅

稚鮎を注文したあと、明日は天ぷらを食べる予定だったことに気付く。迂闊だった。
ヒマラヤの天然岩塩をつけて食べる。
ワタのほろ苦さ、身の甘みを楽しめた。




奈良『嬉長』純米原酒
摘まみに合わせて日本酒を注文。力強くキレがよい酒。




鯨ベーコン
屈狸の好物。クジラ独特のクセは少なく旨みが濃い。
辛子醤油でいただく。


摘まみと酒を楽しみ、そろそろ握りを、と思うが寄る年波か、気持ちはもっともっと食べたいのに、胃袋が承知をしない。やんぬるかな。
少しだけいただくことに。



握り
玉子焼きは握らずそのまま、真鯛といくらを握ってもらう。
温かい酢めしが口中で解れ、真鯛の皮目の脂の味わい、ねっとり濃厚ないくらとひとつになる。佳い加減の握りだ。 
この時、味噌汁が出てくるのだが、これがまた出汁が効いた、まろやかな味わいで素晴らしい。
思わず唸ってしまう。


夜も更けて、客は我々だけだったこともあり、大将に世田谷の歴史、世田谷区各町のゆるキャラについて、ボロ市通りにある代官屋敷と街の繋がりなど、多岐にわたりいろいろ面白い話を聞かせて貰え、とても勉強になった。



以前、第二回佳糧会東京学会では、浅草の『弁天山 美家古寿司』において、凛とした雰囲気のなか、吟味した素材に丁寧な仕事を施し握られていく寿司と真剣に向き合う。
そんな“よそゆき”の寿司屋の醍醐味を学んだ。
そして今回の『世田谷 栄寿司』では、敷居が低くゆったりした雰囲気のなか、料理も寿司も美味しいものを、安く気軽に楽しめる。
毎日でも行きたい“普段着”の寿司屋の深いあじわいを学べた。

これからも、いろいろな寿司と出合い、学んでいきたい。



学会一日目はこれで終了。


屈狸の栖へ帰宅する。
大熊猫会長が川越土産をくれた。

芋蒸し羊羹


コエドビール 伽羅と紅赤。


早速いただく。
甘すぎない芋蒸し羊羹と、コエドビール。
伽羅はスパイシーで力強い味わい。紅赤は薩摩芋が使われているので甘みとコクがあり、芋羊羹ととてもよく合った。



さて、明日は昼に天ぷら探究だ。


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