棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

信州のようなブキティンギ--インドネシア

2008-04-18 16:29:29 | 海外紀行文

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%82%AD%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%AE
前記した日本の家庭料理とよく似たパダン市は、スマトラ沖地震で御記憶の在るかたもいるとおもいます。
海岸のスマトラ島第三の都市パダンに、涼風を吹き込んでくれる、東方の山岳地帯に、ミナンカバウ族の故郷、ブキティンギの町があります。

乗り合いバスで、海抜0メートルから一気に900メートル上がる。
急カーブの道は深い緑に囲まれ、清流がながれる。
インドネシアで初めての、自然の冷風に、信州の風を思い出してしまった。
大衆バスの楽しさの一つに『オラが村が一番だ」という自慢話ですが、ブキティンギはうわさにたがわぬ地のようだと、道々感じてきた。

1825年のオランダ統治時代、植民地行政の中心地として要塞(fort be KOCK)を築いた所。
そして、侵略日本軍も地下司令部をつくった。
長期滞在の欧米人旅行者にも、大人気のところでもあったのだ。

行き当たりばったりの一人旅での醍醐味は、未知なるものに出会ったときに起きる、五感の激しい働きである。
この地も暑さボケした頭にピリピリと来るものがあり、「オレの今回の旅の終着点かもしれぬ」と感じた。
生涯忘れられない地のひとつです。
写真はみごとな伝統家屋。南国の木々に囲まれ、現在も建築されている。外壁の模様はオリエント風

濡れ桜

2008-04-18 11:15:01 | 山郷の暮し
三日前に開花宣言をした、玄関先の桜。
私はこの小さな谷間を「四季100彩の谷」と呼んでいます。
丘のような山から始まり、国道は5キロほどで壁のような峻烈な山にぶつかり、東京は東大の赤門へと続いています。
何で東大?といぶかるかもしれませんが、国道254号の出発点は赤門からです。

話を戻しましょう。
谷の入り口から、どん図まりまでの標高差はかなりあるので、桜の花ひとつにしても、一ヶ月近く楽しめるのです。
水仙が一面に咲く土手・シバ桜にいざなわれる民家。
家々は競うように、いろいろな花を栽培しております。

夜半来の大雨で、谷は川の音が木霊し、一時止んだ雨がふたたび降り出してしまいました。
ずぶ濡れの桜の花はなんともあわれですね。
こんな花を歌たった名句があるのでしょうか。

春のぼんやりとした、とりとめの無い空間にぼやーーと浮かぶ、桜の花がやっぱりいいですねー。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本