棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

母の誕生日 2-ニンジン

2013-04-09 08:26:35 | 山郷の暮し
母の誕生日の下書きは四月に入ってまもなく書いたもので、思い出したニンジンのことですが小説の題名であり、主人公の少のなまえでした。
気になり図書館に借りに行きますとセピア色した単行本。早速読んでみましたが、正直ひらがな綴りで読みにくい。
なによりもイメージとまったく違って、少々戸惑いながら読んだ。
というのは、主人公のニンジン君は三人兄弟の末っ子で私と同じだが、性格はかなり違っている。
なによりニンジン君の母親は神経質なヒステリックな人で、すぐに手を上げるようで、まるで継母の虐待に見える。
父親も子供たちへの理解は無いように思え、兄弟たちもマイペースで末っ子への思いやりも無い。
誤解を恐れずいえば、昔の田舎の無知な家庭だ。
私のそだった環境とはまるっきり違うのに、我が母はどんな思いで私がパンくずやご飯をこぼすと「ニンジンみたいだね」
といったのであろうか。
文中に一箇所「パンくずをこぼす」とあったが、どこだかチェックを忘れてしまった。
もう聞くことは絶対にありえないが、母はこの「ニンジン」にどんな感想を抱いていたのであろうか。
思っても解らないが、少し落ち着かない気分です。
写真は2011年作「白昼夢」一部 母と幼い私が来る

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