卓林の墓参り
海欄珠めがけて蛇が襲ってきた
海欄珠を守ろうと玉児は棒を拾い 必死で蛇を打ちたたき殺す。
その時けがをした玉児を海欄珠は手当てをする。
その姿に「昔はよく包帯をしてくれた」昔の海欄珠の優しかったころを懐かしむ
海欄珠も又思いだし穏やかな表情になる。
「包帯がほどけないと言う私に ほどけない結び目はないと言ってくれた」
笑顔でうなずく海欄珠
「姉さんにも 心の結び目をほどいてほしい」玉児は願うが
海欄珠の表情はくもる。
「吹雪のような日々が続き 私達は道を見失った 心が晴れ渡れば又昔の姉妹に戻れる
来月 母上をホルチン部へ連れて帰るわ 姉さんには近づかせない
だから姉さんも母上を許して 憎しみに終止符を打つのよ」
黙って玉児の手を取る海欄珠の顔にはかすかな笑みが
束の間の和解
海欄珠と阿古拉
サイチーヤーを許し解放すると約束したと聞くと阿古拉は
解放すれば虎を野に放つも同然だ と怒る
もう十分苦しめた 母さんの魂も報われたし もう疲れた という海欄珠
サイチーヤーは必ず仕返しする 姉さんは陛下が守ってくれるが
俺はどうなる 俺には何もない。
姉弟は母の死に際の言葉を再び思い出す。
「どんな方法でもいい 阿古拉を守って」タナ
あくまでも復讐を辞めないという阿古拉
帰郷するサイチーヤーを襲撃してやる 阿古拉は息巻く
とまどう海欄珠
宮殿の掃除をするサイチーヤーは 手伝う玉児を穏やかな顔でみつめるが、
陛下の寵愛を得られない玉児を案じる。
早く陛下の心を取り戻さないと言いながら 私に策があると言うサイチーヤー。
意味がわからない玉児
夕日をながめる母子
母 「今日の夕日は美しくても 暗い夜が訪れる」
「美しい夕日を心にきざんでおけば 暗い夜が来ても幸せ」玉児の言葉に
「首長の妻である私の娘なのに人が良すぎる」母は怒る
「来世でも母上の娘でいたい」玉児は言う
「夜が明ければ希望が持てる この夜さえ乗り切れたら明日は良くなるわ」
サイチーヤーの言葉の意味に不安を感じる玉児
高台に海欄珠を呼びだしたサイチーヤー
掃除の出来を見せたかったと言う
「一カ月たつけど 私と玉児はどうする気?」
「水に流すと約束したはずよ」海欄珠
「信じられると思う? 少なくともあなたの弟は私を許さない
私が帰郷する道中殺すのでしょう?」
「殺す?生き地獄を味わわせるほうが痛快だわ
あなたの上京を禁じると陛下は命令を下した 愛娘に会うこともできない
私の毒牙にかからぬか案じて過ごす それが生き地獄 母もあの世で満足
そして復讐が終わる」
黙って聞いていたサイチーヤーは
「いいえ終わらない 私がそうはさせない」
「どうする気?」一瞬たじろぐ海欄珠
勝ち誇ったかのような笑いのサイチーヤー “私を殺させるのよ”
「解放すると玉児に約束してあげたのに あくどさは少しも直らないわね」
興奮した海欄珠はサイチーヤーの頬を打つ。
よろけるサイチーヤーは挑発するかの如く タナを罵倒し始めた
益々怒る海欄珠はサイチーヤーの首に手をやる。
その手をつかむと 罠にはまったわね サイチーヤーの言葉
そして 大声で「陛下は帰郷を許されたのに なぜ私を殺そうとするの
陛下私は無実です 玉児の事は許してあげて」叫ぶ
下で玉児とホンタイジは何事か見上げる。
その目の前でサイチーヤーは転落し死亡。
泣き崩れる玉児 唖然と見上げるホンタイジ
高台では「あの女が飛び降りたの なぜ?私は押してない」気が動転する海欄珠
そんな海欄珠を憎しみのこもった目で見上げる玉児 そして気を失う。
首を横にふり「私ではない」海欄珠
(娘を守ることはホルチン部を守ること そして首長の妻であるサイチーヤーのプライドを守ること
それには死しても悔いはなし って事ですね)
早速 哲哲に報告が「驚いたわね サイチーヤーがあんな死に方をするなんて」
ドルゴンの所にもサイチーヤーの死亡が報告
だが 小玉児が産気づいて すぐ玉児のとこへ駆け付けることができない。
海欄珠はサイチーヤーの取った行動が理解できず 不安に駆られていた。
酔った阿古拉は祝杯を挙げようと入ってくる
直も酒を注ごうとする阿古拉の手を制し
「サイチーヤーが死んでそんなにうれしい?」と
「当然だ 後は呉克善も殺してくれ 俺を首長にしてくれ」
「無理だ 呉克善との関係をこれ以上悪化させぬよう陛下も命令を下された」
海欄珠の言葉に「昔の弱い姉さんのままだ」 逆に責める阿古拉
「わかった 妃に封じられたら要職につけるようにとりなしてくれるか?」
「都にいたい理由はナムチョンね」驚く阿古拉
「火遊びは命取り いつか首を絞めるわ 私と都を離れ静かに暮らしていこう」
海欄珠の言葉に
「陛下は許さないだろう 俺を不義者にする気か?」
「争いに疲れた」
「分かった 俺だって静かに暮らしたい でも姉さんは身重だ
陛下の恩情だけでなく この幸せも捨ててしまうのか
父親のいない子になるんだ」阿古拉の弁に黙る海欄珠
サイチーヤーの死んだ夢を見た 早く掃除を手伝わなくてはという玉児を見て
スマは泣きながら「もう一緒に日の出は見れない」と「嘘だ・・母上は死なない」
母の死を信じられないと興奮して泣き崩れる玉児をなだめるスマ。
そして母の手紙
「玉児 これを見ている頃 私はもう死んでいる 母の頬の傷を忘れないで
これもあなたが海欄珠を信じすぎたためよ 後宮では誰も信じてはならない
哲哲とて同じよ “私はどうせ殺される”私が死んだら 母のためにもあなたは
生き続けなさい “陛下の寵愛を得ることが私への供養になる
”私が誇れる娘になると約束して
女の涙は男にだけ向ける武器なのよ 敵に決して涙を見せてはならない
そしてドルゴンがあなたを守ってくれる 天から見守っているわ」
母の形見を手に「海欄珠 なんて残酷なの 天が私に代わって罰するわ」
涙して叫ぶ玉児
海欄珠は夜の空を見上げながら「天よ 私と玉児はもとに戻れないの?」
そしてドルゴンも玉児を案じながら 夜の空に向かって灯籠をあげる
「玉児 耐えるのだ 側にいられないが私がついている 天よ彼女を守ってくれ」
明の使者が弔問に訪れるも呉克善は面会を断り 我らの使者にも病と称して
いる とホンタイジに報告がなされる。
ドルゴンは
サイチーヤーは後宮の争いに巻き込まれたのだから
呉克善は怒って当然だ 明に寝返らせぬために示しを付けるべき
調査して無実なら 陥れた者を罰して名誉を回復させよう の意見に
ホンタイジは「後宮の件は朕が処理する 口を出すな」とはねのけた。
ホンタイジはドルゴンの言葉を思い起こした
「どんな事情があれど 国の安定を第一にせねばならぬ」
玉児が母の霊を慰めているとこへやってきたホンタイジ
玉児は「母が成仏するようにと鳩を逃がし 徳を積んでいたのです」
「今回は欄児がやりすぎた 早く朕が放免していれば 結果も違った」
「母は幸が薄かったのでしょう 運命です」
「姉さんを恨みはしないし 兄にも忠誠を誓い続けるよう伝えます」
玉児の言葉に
「それで良いのだ もう朕も冷たく接しはしない これから朕が守ってやる」
ホンタイジの言葉に
「優しい言葉も久しぶり 意固地になり自分が愚か者でした」と素直に甘える玉児
寵愛を取り戻した玉児
玉児は「母上 喪中に夜伽をすることを許して でもすべて母上の敵を討つためなのよ
母上のためにも 男の子を産んで 栄華を勝ち取り 母上が誇れる娘になるわ」
吹雪の夜空を見上げて誓う玉児 そこにドルゴンのあげた灯籠 思わず背ける目は悲しげ
そして眠っているホンタイジを見る。
寵愛が遠のいた海欄珠に哲哲が話があると言う。
「復讐が果たせておめでとう 後宮にいるのは復讐が目的よね
だから私もあなたに手を貸した どうやって恩を返してくれるの?」
「そうでしたね 叔母上がサイチーヤーの処遇を私に委ねて下さった
でも叔母上も助かったはず 私達に貸し借りはないはずよ」
「恩をあだで返すの?」哲哲はいきなり海欄珠の首飾りを手に取り
「これを忘れたとは言わせないわよ あなたに協力した理由を忘れた?
復讐が終わったら 陛下のもとを離れる約束よね サイチーヤーは死んだ
陛下を愛してしまったなんて言わせないわ」と言うと去っていく哲哲
「そう 復讐は終わったのに なぜホンタイジにこだわるの」自問自答する海欄珠
サイチーヤーの葬儀
悲しみの呉克善と玉児
「兄上の希望通り手厚く葬ってくれるのよ 早くお礼を言って」呉克善に囁く玉児
近寄ってきたホンタイジ
「お悔み申す 玉児の事は任せよ ホルチン部は清の一番の盟友である」
「ありがとうございます」呉克善は言う。
玉児は「母上 すべて指示通りにやったわ 見てくれた?
決して母上を失望させたりしない」決意も新た
4ヶ月後
ホーゲが勝利した 祖大寿を敗走させたと喜ぶホンタイジ
海欄珠が産気づき ホンタイジがあわてて駆け付ける
無事男の子を出産 喜ぶホンタイジ
哲哲も祝に駆け付ける 「子が元気に育ちますよう」口先だけの祝いの言葉
ホンタイジは「海欄珠を妃に封じるつもりだ 皇后ともに冊封するぞ」
「海欄珠 喜びも倍だわね」
「陛下と大福晋に感謝を 御恩に報いる為にも 又男の子を産みます」
顔が引きつる哲哲
その時 ナムチョンも懐妊の報告が、
「どうやら朕も喜びが倍になったぞ」笑顔のホンタイジ
哲哲も喜びを表現するも 自分のお腹に手をやる
そして 玉児も懐妊している。
食欲がないと言う玉児になんとか食べさせようとするスマ
「でも お腹の息子が空腹よね」
「女の子でもいいのでは? 小玉児様も女の子が生まれ とても喜んでいますよ」
スマの言葉に小玉児も出産したことを知る。
玉児に知らせなかったのはドルゴンに会ってほしくないからだと寂しく思う玉児。
「ナムチョンも身ごもった あかちゃん 絶対に負けては駄目よ」
玉児はお腹の子供に語りかけるが不安な気持ちが残る
「今夜 私に灯籠を放つ暇はないわよね」夜空を見上げる目は悲しげ
哲哲は薬を飲む手が震えている
宮女が「薬を飲みすぎではないのか?懐妊出来ないのなら もう・・・」
その言葉に過敏に反応「産めないとでも!」怒る
「希望がある限り諦めるものですか」薬を一気に飲み干す。
哲哲の陰謀 男の子を産めない焦り 海欄珠の産んだ男の子がどうなるでしょうね
海欄珠めがけて蛇が襲ってきた
海欄珠を守ろうと玉児は棒を拾い 必死で蛇を打ちたたき殺す。
その時けがをした玉児を海欄珠は手当てをする。
その姿に「昔はよく包帯をしてくれた」昔の海欄珠の優しかったころを懐かしむ
海欄珠も又思いだし穏やかな表情になる。
「包帯がほどけないと言う私に ほどけない結び目はないと言ってくれた」
笑顔でうなずく海欄珠
「姉さんにも 心の結び目をほどいてほしい」玉児は願うが
海欄珠の表情はくもる。
「吹雪のような日々が続き 私達は道を見失った 心が晴れ渡れば又昔の姉妹に戻れる
来月 母上をホルチン部へ連れて帰るわ 姉さんには近づかせない
だから姉さんも母上を許して 憎しみに終止符を打つのよ」
黙って玉児の手を取る海欄珠の顔にはかすかな笑みが
束の間の和解
海欄珠と阿古拉
サイチーヤーを許し解放すると約束したと聞くと阿古拉は
解放すれば虎を野に放つも同然だ と怒る
もう十分苦しめた 母さんの魂も報われたし もう疲れた という海欄珠
サイチーヤーは必ず仕返しする 姉さんは陛下が守ってくれるが
俺はどうなる 俺には何もない。
姉弟は母の死に際の言葉を再び思い出す。
「どんな方法でもいい 阿古拉を守って」タナ
あくまでも復讐を辞めないという阿古拉
帰郷するサイチーヤーを襲撃してやる 阿古拉は息巻く
とまどう海欄珠
宮殿の掃除をするサイチーヤーは 手伝う玉児を穏やかな顔でみつめるが、
陛下の寵愛を得られない玉児を案じる。
早く陛下の心を取り戻さないと言いながら 私に策があると言うサイチーヤー。
意味がわからない玉児
夕日をながめる母子
母 「今日の夕日は美しくても 暗い夜が訪れる」
「美しい夕日を心にきざんでおけば 暗い夜が来ても幸せ」玉児の言葉に
「首長の妻である私の娘なのに人が良すぎる」母は怒る
「来世でも母上の娘でいたい」玉児は言う
「夜が明ければ希望が持てる この夜さえ乗り切れたら明日は良くなるわ」
サイチーヤーの言葉の意味に不安を感じる玉児
高台に海欄珠を呼びだしたサイチーヤー
掃除の出来を見せたかったと言う
「一カ月たつけど 私と玉児はどうする気?」
「水に流すと約束したはずよ」海欄珠
「信じられると思う? 少なくともあなたの弟は私を許さない
私が帰郷する道中殺すのでしょう?」
「殺す?生き地獄を味わわせるほうが痛快だわ
あなたの上京を禁じると陛下は命令を下した 愛娘に会うこともできない
私の毒牙にかからぬか案じて過ごす それが生き地獄 母もあの世で満足
そして復讐が終わる」
黙って聞いていたサイチーヤーは
「いいえ終わらない 私がそうはさせない」
「どうする気?」一瞬たじろぐ海欄珠
勝ち誇ったかのような笑いのサイチーヤー “私を殺させるのよ”
「解放すると玉児に約束してあげたのに あくどさは少しも直らないわね」
興奮した海欄珠はサイチーヤーの頬を打つ。
よろけるサイチーヤーは挑発するかの如く タナを罵倒し始めた
益々怒る海欄珠はサイチーヤーの首に手をやる。
その手をつかむと 罠にはまったわね サイチーヤーの言葉
そして 大声で「陛下は帰郷を許されたのに なぜ私を殺そうとするの
陛下私は無実です 玉児の事は許してあげて」叫ぶ
下で玉児とホンタイジは何事か見上げる。
その目の前でサイチーヤーは転落し死亡。
泣き崩れる玉児 唖然と見上げるホンタイジ
高台では「あの女が飛び降りたの なぜ?私は押してない」気が動転する海欄珠
そんな海欄珠を憎しみのこもった目で見上げる玉児 そして気を失う。
首を横にふり「私ではない」海欄珠
(娘を守ることはホルチン部を守ること そして首長の妻であるサイチーヤーのプライドを守ること
それには死しても悔いはなし って事ですね)
早速 哲哲に報告が「驚いたわね サイチーヤーがあんな死に方をするなんて」
ドルゴンの所にもサイチーヤーの死亡が報告
だが 小玉児が産気づいて すぐ玉児のとこへ駆け付けることができない。
海欄珠はサイチーヤーの取った行動が理解できず 不安に駆られていた。
酔った阿古拉は祝杯を挙げようと入ってくる
直も酒を注ごうとする阿古拉の手を制し
「サイチーヤーが死んでそんなにうれしい?」と
「当然だ 後は呉克善も殺してくれ 俺を首長にしてくれ」
「無理だ 呉克善との関係をこれ以上悪化させぬよう陛下も命令を下された」
海欄珠の言葉に「昔の弱い姉さんのままだ」 逆に責める阿古拉
「わかった 妃に封じられたら要職につけるようにとりなしてくれるか?」
「都にいたい理由はナムチョンね」驚く阿古拉
「火遊びは命取り いつか首を絞めるわ 私と都を離れ静かに暮らしていこう」
海欄珠の言葉に
「陛下は許さないだろう 俺を不義者にする気か?」
「争いに疲れた」
「分かった 俺だって静かに暮らしたい でも姉さんは身重だ
陛下の恩情だけでなく この幸せも捨ててしまうのか
父親のいない子になるんだ」阿古拉の弁に黙る海欄珠
サイチーヤーの死んだ夢を見た 早く掃除を手伝わなくてはという玉児を見て
スマは泣きながら「もう一緒に日の出は見れない」と「嘘だ・・母上は死なない」
母の死を信じられないと興奮して泣き崩れる玉児をなだめるスマ。
そして母の手紙
「玉児 これを見ている頃 私はもう死んでいる 母の頬の傷を忘れないで
これもあなたが海欄珠を信じすぎたためよ 後宮では誰も信じてはならない
哲哲とて同じよ “私はどうせ殺される”私が死んだら 母のためにもあなたは
生き続けなさい “陛下の寵愛を得ることが私への供養になる
”私が誇れる娘になると約束して
女の涙は男にだけ向ける武器なのよ 敵に決して涙を見せてはならない
そしてドルゴンがあなたを守ってくれる 天から見守っているわ」
母の形見を手に「海欄珠 なんて残酷なの 天が私に代わって罰するわ」
涙して叫ぶ玉児
海欄珠は夜の空を見上げながら「天よ 私と玉児はもとに戻れないの?」
そしてドルゴンも玉児を案じながら 夜の空に向かって灯籠をあげる
「玉児 耐えるのだ 側にいられないが私がついている 天よ彼女を守ってくれ」
明の使者が弔問に訪れるも呉克善は面会を断り 我らの使者にも病と称して
いる とホンタイジに報告がなされる。
ドルゴンは
サイチーヤーは後宮の争いに巻き込まれたのだから
呉克善は怒って当然だ 明に寝返らせぬために示しを付けるべき
調査して無実なら 陥れた者を罰して名誉を回復させよう の意見に
ホンタイジは「後宮の件は朕が処理する 口を出すな」とはねのけた。
ホンタイジはドルゴンの言葉を思い起こした
「どんな事情があれど 国の安定を第一にせねばならぬ」
玉児が母の霊を慰めているとこへやってきたホンタイジ
玉児は「母が成仏するようにと鳩を逃がし 徳を積んでいたのです」
「今回は欄児がやりすぎた 早く朕が放免していれば 結果も違った」
「母は幸が薄かったのでしょう 運命です」
「姉さんを恨みはしないし 兄にも忠誠を誓い続けるよう伝えます」
玉児の言葉に
「それで良いのだ もう朕も冷たく接しはしない これから朕が守ってやる」
ホンタイジの言葉に
「優しい言葉も久しぶり 意固地になり自分が愚か者でした」と素直に甘える玉児
寵愛を取り戻した玉児
玉児は「母上 喪中に夜伽をすることを許して でもすべて母上の敵を討つためなのよ
母上のためにも 男の子を産んで 栄華を勝ち取り 母上が誇れる娘になるわ」
吹雪の夜空を見上げて誓う玉児 そこにドルゴンのあげた灯籠 思わず背ける目は悲しげ
そして眠っているホンタイジを見る。
寵愛が遠のいた海欄珠に哲哲が話があると言う。
「復讐が果たせておめでとう 後宮にいるのは復讐が目的よね
だから私もあなたに手を貸した どうやって恩を返してくれるの?」
「そうでしたね 叔母上がサイチーヤーの処遇を私に委ねて下さった
でも叔母上も助かったはず 私達に貸し借りはないはずよ」
「恩をあだで返すの?」哲哲はいきなり海欄珠の首飾りを手に取り
「これを忘れたとは言わせないわよ あなたに協力した理由を忘れた?
復讐が終わったら 陛下のもとを離れる約束よね サイチーヤーは死んだ
陛下を愛してしまったなんて言わせないわ」と言うと去っていく哲哲
「そう 復讐は終わったのに なぜホンタイジにこだわるの」自問自答する海欄珠
サイチーヤーの葬儀
悲しみの呉克善と玉児
「兄上の希望通り手厚く葬ってくれるのよ 早くお礼を言って」呉克善に囁く玉児
近寄ってきたホンタイジ
「お悔み申す 玉児の事は任せよ ホルチン部は清の一番の盟友である」
「ありがとうございます」呉克善は言う。
玉児は「母上 すべて指示通りにやったわ 見てくれた?
決して母上を失望させたりしない」決意も新た
4ヶ月後
ホーゲが勝利した 祖大寿を敗走させたと喜ぶホンタイジ
海欄珠が産気づき ホンタイジがあわてて駆け付ける
無事男の子を出産 喜ぶホンタイジ
哲哲も祝に駆け付ける 「子が元気に育ちますよう」口先だけの祝いの言葉
ホンタイジは「海欄珠を妃に封じるつもりだ 皇后ともに冊封するぞ」
「海欄珠 喜びも倍だわね」
「陛下と大福晋に感謝を 御恩に報いる為にも 又男の子を産みます」
顔が引きつる哲哲
その時 ナムチョンも懐妊の報告が、
「どうやら朕も喜びが倍になったぞ」笑顔のホンタイジ
哲哲も喜びを表現するも 自分のお腹に手をやる
そして 玉児も懐妊している。
食欲がないと言う玉児になんとか食べさせようとするスマ
「でも お腹の息子が空腹よね」
「女の子でもいいのでは? 小玉児様も女の子が生まれ とても喜んでいますよ」
スマの言葉に小玉児も出産したことを知る。
玉児に知らせなかったのはドルゴンに会ってほしくないからだと寂しく思う玉児。
「ナムチョンも身ごもった あかちゃん 絶対に負けては駄目よ」
玉児はお腹の子供に語りかけるが不安な気持ちが残る
「今夜 私に灯籠を放つ暇はないわよね」夜空を見上げる目は悲しげ
哲哲は薬を飲む手が震えている
宮女が「薬を飲みすぎではないのか?懐妊出来ないのなら もう・・・」
その言葉に過敏に反応「産めないとでも!」怒る
「希望がある限り諦めるものですか」薬を一気に飲み干す。
哲哲の陰謀 男の子を産めない焦り 海欄珠の産んだ男の子がどうなるでしょうね