RURUのひとりごっち

「博多にわか」な「独り言」と「ごちそうさま」を鍋に放り込んでなんだか煮てみたら・・・ひとりごっちが生まれました。

心に龍を飼うとおもいタイルは捨てられる?

2007-01-15 14:58:51 | すっきゃねん

(陶板/でんしゃ道)

夕べのドラマ「華麗なる一族」を見て、なんだ華麗な人が一人も
出ていないなあ~と思った次第ですが、キムタク似の一族の長の
祖父の肖像画に笑ってしまったあなた!
エッ?笑わなかった?るるは完全に壺にはまって(笑)
思わず池の主(大鯉)に手を打ちました
我が家には池がないので、とりあえず風呂場で・・・。
すると風呂桶の主が・・・来週もみよっうと

年末年始と庭のベンチに現れなかったハツとビンタ(放浪猫)が
数日間、また来て眠っていたが年末年始は何処で過ごしていたのか
妙に気になる~温泉にでも浸かっていたのか?
いくつねぐらがあるのだろう?
家の庭のベンチは彼らにとって何番目の快適度なんだ?
けっこうふかふかのマットレスもあるしいい感じだと思うから
ランキングしといてよね

上の写真の陶板はシルクスクリーンで大阪の今は廃線になってしまった
ちんちん電車をデザインして刷り込んだものなんだけど
これはるるの記念碑的ぶつでもある。

るるが初めて設計した公園が路面電車の軌道敷き跡の公園
そのちんちん電車、「一回乗っても南海電車」と親しまれた南海平野線は
最終運行日の1980年11月27日に限り、何回乗っても無料という世界一のサービス
で、慣れ親しんだ我が道を精一杯の衣装を纏って走った。
またこの最終運行日は同時に地下鉄谷町線が延伸開業した日でもあり
地上に平野線、地下に谷町線という、一期一会の同時運行の日であった。

その公園の中に修景ウォールを作ったんだけれど
その路面電車の路線図や駅名や電車をシルクスクリーンで
陶板に描いて、壁を立ててその陶板たちを貼ったのだ
その刷り見本、色見本のタイルを貰ったのである

20数年間引越しのたびに持ってまわって、今は庭で空を見ている
あんまり重いので一回捨てようかどうしようか悩んだが
結局持って回っている、捨てられないものって結構あるよね
初めての現場、初めての物づくりは、本当に楽しかった
出来上がったものは考えてみると不満だらけで
未熟さだらけだったけれども、あんなに面白かった仕事はない

それでってわけじゃないけど
時々思うけど、壁や天井に好きな絵とかを思う存分描くって
きっと気持ちいいんじゃないだろうかって
シルクや版画でも面白そうだけど、筆を使えるなら筆がいいね
真っ白な箱みたいな家を立てて、好き勝手に壁や天井になんか描いて
棲んでみるってのもいいね。

ずいぶん前に大阪へ行った帰りに京都の建仁寺へ行って
小泉淳作(元首相とは何の関係もない)という画家の天井画を見た


(双龍図/小泉淳作 作)
七十五歳で鎌倉・建長寺法堂(はっとう)の天井に「雲龍図」
翌年京都・建仁寺法堂の天井に「双龍図」といった大作を完成させた。

この龍が以外にかわいくて、愛嬌のある顔なので天井いっぱいに
描かれているのだけれど、荘厳とか畏怖とかそんな形容はどうも違う
こんな龍なら心に飼ってもいいんじゃないの、と思ったるるです。

今日聴いている曲は
チェンカイコー監督「北京ヴァイオリン」挿入曲
オープニングからラストシーンに至るまですべてに音楽が流れ
全部いいんだけど、その中のフランツ・リストの
コンソレーション(慰め)第3番の叙情に慰められつつ
書いてます。
(リストは1847年のロシア演奏旅行以来、ウクライナ貴族
ザイン=ヴィットゲンシュタイン侯爵夫人カロリーネとの恋愛が続いていたが
周囲は必ずしも好感を持ってはいなかったようである。
しかし、二人を陰ながら応援し見守ってくれた女性が、ロシア皇帝の妹である
ヴァイマール大公妃マリア・パウローヴナであった。
リストは、この大公妃に心からの感謝をこめて、この曲集を作曲したのである。
リストがカロリーネとヴァイマールに住むようになったのは1848年のことで
あった。)

この題名「慰め」はサント・ブーヴという詩人の同名の詩集に由来するそうです
どんな詩なのか読んでみたいが、翻訳されてるのかなあ

しかし、慰めよりも今日から、胃袋の金魚を追い出して
心に龍を飼い、天に向かってほえてみよう。
もういいってか・・・。