・2016/03/28 KCC,主催 さわやか大学、第11回 出席しました。
テーマ:楽しい万葉集“相聞歌(そうもんか)”を歌ってみましょう。
講師:奈良女子大学古代学学術研究センター 樋口百合子氏
:披講(ひこう)
- 披講(ひこう)とは:新しく作られた和歌を読み上げたのち、節をつけて歌うことをいいます。
- 披講(ひこう)の仕組(皇居での歌会始も同じ)
・読師(どくじ)
歌道の達人から選ばれ、和歌の懐紙を広げて示す司会・進行の役をいいます。
・講師(こうじ)
和歌を読み上げる役をいいます。
・発声(はっせい)
講師の読み上げに続いて、和歌に節をつけておもむろに歌い始める役をいいます。初句をソロで歌い上げ、二句目から講頌と合わせます。
・講頌(こうしょう)
発声とともに第二句から合唱に加わる役をいいます。
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歌い方
・綾小路流と冷泉流(京都)
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披講(ひこう)の曲
・乙、甲、甲の乙、など
.万葉集相聞歌の世界
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万葉集の部立
・雑歌(ぞうか)
・相聞歌(そうもんか):男女のやりとりを歌った。→恋歌。
・挽歌(ばんか)
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相聞歌の魅力~老いも若きも~
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恋の始まりー片思い ①巻11-2798
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愛しき人に-東歌 ②巻14-3400、③巻6-1014
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愛のささやき ④巻4-661
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後朝(きぬぎぬ)の歌 ⑤巻11-2578
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女の媚態 ⑥巻4-527
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選択の失敗 ⑦巻7-1264
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女の決意―駆け落ち ⑧巻16-3806
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緩(ゆる)ぶ帯―春は1重に巻いた帯 ⑨巻13-3273
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報われぬ思い ⑩巻11-2401
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懲りぬ恋 ⑪巻6-3816
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絶縁宣言 ⑫巻4-608
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人妻の魅力 ⑬巻4-517
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単身赴任の誘惑 ⑭巻4-521
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美女の魅力―上総の末の珠名娘子 ⑮巻9-1738
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古妻の良さ ⑯巻11-2651
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老いてなお ⑰巻4-563
:感想
・相聞歌を講師に続いて一緒に歌ったが、お経に近い感じがした。 お経の場合は内容の意味が分からない部分が多いが、相聞歌の場合は講師が前もって歌の内容を解説されたので、歌の内容が分かっているのが、せめてもの救いか。