・さわやか大学、第2回に出席しました。
・KCC主催、
・2015/10/19 (月)
・場所:神戸市教育会館
*テーマ:源氏物語と王朝物語
・講師:村山太郎氏 (武庫川女子大学文学部日本文学専任講師)
*概要:概要については、配布された資料に依ります、
・聞く側の我が方、源氏物語は漫画本でしか読んだことがなく、あらすじが部分的に分かっている程度です。
・結論みたいなのは、次のフレーズでした。
・源氏物語の書かれた時代は、枕草子に拠れば11個の物語があったそうで(その内、現存するのは2個だけ)、紫式部はこれらの物語を背景に、多元的な意味。家、という単位の中での父、母、子の役割。そして共同体の構成員の役割。人々を囲い込む枠組みについて、物語は絶えず問いかける。家、とは何か。血、とは何か。王権とは何か。そして宗教とは何か。あるいは、愛、とは何か。
・この物語で、女の状況をさし示し、どのような立派な男から愛されたとしても、女にとっては悲劇であること、男がどのように主観的には善意に満ち溢れていようとも、身勝手な存在であり、本質的には残酷であること、を。紫式部は女の不幸を閉じられた円環と見ていたのでないかと思われる。どこにも脱出口のないものと見ていたのではないだろうか。それが深い深い動機となって源氏物語が書かれたのだ。(駒尺喜美、紫式部のメッセージ、より)
(講義開始前の教室)
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