ピンクの長い脚を持つ水辺の鳥で、ハワイ固有亜種でハワイ名をアエオとい
います。現在、絶滅の危機に瀕しているとのことです。というのは1941年まで
狩猟の対象であったこと、マングース、犬、などの犠牲にもなったことがあげら
れます。しかしオアフ島も日本同様に、生息適地である湿地や沼沢地の減少
していることが最大の原因だそうです。最近の調査では、アエオの生息数は
約1350羽であると報告されています。
<公園の芝生でエサを探しているクロエリセイタカシギです。足が長いですね~。>
クロエリセイタカシギは主要6島すべてに生息していて、浅い水辺や、池の岸
などで小さい群れ、ペア、または単独でいることが多いそうです。
脅威となる動物が接近すると「キッキッキッキッキッキッ」という鋭い鳴き声で威
嚇するそうです。
<だんだん近づいてきてはくれるのですが、最終的には一定の距離を保ちます>
<くちばし細いんですね~。口に箸が2本くっついているような...>
クロエリセイタカシギは島と島を飛んで移動する鳥としても知られていて、カウア
イ島とニイハウ島(カウアイ島の南西27kmの個人所有の島)との間はさかんに
往復しているそうでうす。魚、カニ、水生昆虫などを食べますが、成鳥が未成鳥
に餌を与えることはなく、一緒に捕食に出かけます。怪我をしたふりをして外敵
を巣から遠ざけることがあそうです。これはヒバリによく似ていますね。
<水辺に1羽で飛んできたクロエリセイタカシギです。緑の背景にスタイリッシュな姿が引き立ちます>
アエオを含めたセイタカシギの仲間は、英語では「stilt」といいます。stiltは、複数形
(stilts)で「竹馬」という意味です。セイタカシギがその長くて細い足で歩く様子から
名付けられたんでしょうね。
ちなみに日本でも見られることがあるそうですが、ある個人によって飼育、増殖された
個体が故意に2001年頃に多数放鳥されたとされたとか。