風と花とわたし 〜

日常のささやかな喜びの輪を広げて・・・RING、リング♪ ring!

被災地支援ボランティア 大島へ 8月27日

2011-08-30 20:00:00 | 東日本大震災被災地ボランティア

8月27日  8:40

   

京都の災害ボランティアセンタ―の方々も大島へ。



 

現地での写真撮影は禁止になっています。

帰りのフェリ―の中から撮った一枚。 

     

この瓦礫の山が幾つもあります。 

港近くに来ると 異臭がしました。伺ったお宅、小山由紀子さんの証言。 

「 気仙沼 大島絆 新聞第1号 2011年6月15日発行より 」


◆ 地震の後、明治の大津波は家の門まで来たというので、

 家には来ないと思い、裏の昔の馬頭観音前に避難した。

 20分位たって第1波が家の田から入り、白幡さん宅、

 はまなす荘と本宅を襲い、第2波はより高く強かった。

 
 我が家の前の建物は3棟流され、母屋は3.5メ―トル

 の波に抜かれ、座敷に田植え機、台所に息子のバイクがあり、

 中の物全て外に流れ農機はつぶされ、醤油蔵、土蔵まで

 海水につかりました。

 商港からの火が島まで来て、光明寺、大島神社が焼ける

 のではないかと心配しましたが、

 神風のごとき風向きが変わり役所関係、自衛隊、消防団

 の皆様、島民のお力で民家を焼かずにすみました。

 私は、土葬にも立ち会い、毛布に包まれた遺体を皆で

 持ち上げ入れ、釘を打つ人。

 お棺を掘り起し火葬する時のためにビニ―ルに包む人。

 ガムテ―プを張る人。

 夢の中で流れ作業をしているみたいでした。

 また火葬のためにお棺を掘り起しに行った時、

 後ろの山の方から「 お~、お~ 」という人の声が聞こえ、

 振り返っても人影はなく、まだ火葬していなかった所の土が

 突然崩れ落ち、死者の最後の悲痛な嘆きや叫びでは

 なかろうかと思い、涙が流れて止まりませんでした。

 津波により奇跡や不思議な体験をし、改めて生かされて

 いる事と周りの皆様に深く感謝いたしております。

 皆さんと共に島の復興に貢献したいと願っております。◆




小山さんは農業を営み、柚子農家だそうです。

小学校の給食に柚子を無償て提供し、

体験学習の場としても解放していらっしゃったそうです。

NHKの取材も来たそうです。

「 おばさんわさっ、みんなみたいにボランティアなんて

出来ないけど、こうやって、みんなに助けてもらえるっ

てことは、昨日の夜、ふっと思ったんだあ―。

柚子の一つひとつがみんな一人ひとりに代わって

助けに来てくれてるんだって思ってるのお。

おばさんの勝手な解釈なんだけどお―。

ありがたいよな 」

柚子は3分の2が海水に浸かってしまったけど、

必ず再生させるともおっしゃっていました。



小山さん、これからも困難が沢山あるのに、

こうして私達を受け入れてくださって、

作業をさせてくださって、

お話をしてくださって、

本当に本当にありがとうございます。


気丈な小山さん。

どうぞ、こころ穏やかな日が

一日も早く訪れますことをこころより

いつもいつも祈っています。

 


「 昨日まではずっとくもりい―。

こんなに天気がいいの久し振りなんだよお―。

不思議だあ―よ 」

そして「 今度はいつ来るの 」 

 

そのお言葉、こころのお土産・・一生忘れません。 

また、来させていただきたい。

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