よろずのモノ語り(『近代建築撮影日記』別館)

近代建築以外のよろずのモノを
あまたに綴ります。

『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』第2週・2回目の乗艦!

2014年12月13日 23時17分25秒 | 宇宙戦艦ヤマト

12/13、再び神戸国際松竹のスクリーン4。
今回も朝一の回。
小さなスクリーンなので前から3番目の中央をとった。
これで、音も良く聞き取れると思う。

客の入りはせいぜい2割程度。
先週の映画ランキングは初登場7位と、
スクリーン数が少ないながら健闘したが、
興業的に厳しいのではないかと心配になった。

前のブログ内容の再検証と新たに思ったことを書いてみようと思う。
ネタバレOKの方は下へスクロールしてご覧ください。

































・蓄音機の音とSP盤のジャケットは、やはりおかしかった。
しかし、今回の映画で
私の好きなレコード盤やクラシカルな建築が登場したことを
素直に喜ぶことにしよう。
以前のブログで書いたように、自分の好きなモノ同士がリンクし合うことがよくある。

・音楽について気になったこと
1.白色彗星のテーマとデスラーのテーマの掛け合いになっているように聴こえた曲は、サーベラーが初登場したシーンに使われた曲で『2』23話に使用されたBGM「M-10(4)」のリメイクのようだ。
曲の最後にデスラーのテーマから派生したと思われるメロディーラインがあり、2つの曲をつなげる手法で彗星帝国とデスラーの関係や心情を表現するために作られた曲だと思う。
宮川泰先生の曲は、よく注意しないと別のモチーフが隠れていることがある。
2.謎の惑星が正体を現したところの「テレサ・愛のテーマ」に酷似した曲。
テレサのテーマにインスパイアされた可能性は否定できないが、メロディーは違った。
彬良さんによる新曲と考えて良いだろう。
3.新曲だけでなく、おなじみのBGMも録り直しているようで、アレンジや演奏が良くなっているように聴こえたのは以下の曲。
「ブラックタイガー」「大河ヤマトのテーマ」「夕陽に眠るヤマト」「元祖ヤマトのテーマ」「ヤマト渦中へ」
中でも特に「ブラックタイガー」が格段の差で良くなっているように聴こえたのだが、これは、『さらば』のときに再録されたヴァージョン「M-14(2)」の再現だからだ。
『2』『III』で一度づつ使用された、アップテンポで力強いヴァージョンである。
「夕陽に眠るヤマト」も『2』で使用された「ヤマト起つ!!」のアレンジの再現になっている。
これらの曲は、映画の画像に合わせてアレンジ・演奏されているようで、フルコーラスになっていない。
サントラで音楽として聴くときに満足できるだろうか?
かつてのようにサントラ盤用のフルコーラス演奏は用意されているのだろうか?
サントラ盤CDは2枚組なので両ヴァージョン収録という淡い期待を抱きながら来年2/25を待つとしよう。
4.ラストの「新銀河誕生」は、やはりここで使ってはいけないと思った。
チャカポンギターの入ったアレンジはなかなか良かったが、彬良さんの新曲が欲しかった。
5・彬良さんの新曲と思われる曲を2つ。ヤマトが謎の惑星の古代遺跡のような構造物にたどり着いたときの曲と桐生が床面の文字に気付いたときの曲は秀逸だった。
6.歴代ヤマト映画の主題歌には歌唱力のある人が選ばれていた。
沢田研二、布施明、岩崎宏美、八神純子、など。
今回の主題歌「Great Harmony ~for yamato2199」には平原綾香。
この人の歌唱力も確かで、ヤマトのスケールにぴったりな人選だと思った。
偶然なのか、そういう人脈ゆえか「名匠 宮川組」のサックス奏者、平原まことは実父である。
この曲のエンドが「大志」になっているのが、なんとなく2199のすべてを物語っているような気がした。

・『星巡る方舟』は、大作並みの過剰な期待をせず、外伝あるいはサイドストーリーと思って観賞したほうがいいかもしれない。それでも2199で一番大事なテーマ「異星人と判りあう」ことを具現化した重要な作品であり、2199の真の結末というにふさわしい。



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