よろずのモノ語り(『近代建築撮影日記』別館)

近代建築以外のよろずのモノを
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『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』初日を観て

2014年12月12日 18時01分26秒 | 宇宙戦艦ヤマト

いよいよ、ヤマト新作映画初日!
今回も、初日第1回目の上映で鑑賞。



神戸国際松竹のスクリーン4。145席と小さめのところ。
ブログには書かなかったけど梅田で見た『追憶の航海』はもっと大い画面だった。 

客の入りは9割程度で男女比9対1くらい。
関東より更に女子が少ないように感じる。

子供は気付いた範囲で1人だけ。
『復活篇』では比較的子供が多く、次世代への継承を期待していたが
2199は子供の受けはあんまり良くないようだ。
宮崎アニメのような親子で楽しめる作品をヤマトに求めていた私は
この点に限れば『復活篇』の方に軍配を上げたい。

では、本編の個人的感想や気になったことを書きますので、ネタバレOKの方は下へスクロールしてご覧ください。

 



























・冒頭、古代シュメール粘土板の記述がクレジットされた。
神話と関連があるというのは『完結編』や『2520』を思わせる。
ある意味、西崎さんのヤマトを受け継いでいると感じた。 

・最初に登場するのは斉藤始ら空間騎兵隊。
今回の本編とは関係ないキャラだが、
ここで登場するからには次回作があるん
じゃないかと思わせる。
そして地球を発進したヤマトが登場してオープニングタイトルへ。

・葉加瀬太郎のバイオリンによるオープニングテーマで
イスカンダルへの航海をダイジェストで見せてから今回の本編へ入っていく。
この編曲には賛否あるかもしれないが、流石は一流のプレーヤーによる演奏だと思った。

・今回、一番気になったのは沖田が聴いていた蓄音機の再生音が綺麗過ぎたことだ。
針音ノイズを入れるという凝りようだが、鉄針で再生する蓄音機で、あんなに綺麗な音質で再生できない。
更に再生していた盤は、ジャケットやレーベル面から判断すると、SP盤ではなくLP盤のように見えた。
ジャケットやレーベルまで判別できるほどの細かい作画がリアリティを損なっている。
そもそも200年も未来の話に、現代か過去に存在する事象を登場させると、
現代劇か昔話のように見えるので賛成できない。
しかも、見聞きしたことがある物だけに、間違いがあるとすぐに分かってしまう。
CDともレコードとも分からない「何か」で音楽を再生するくらいの方が
リアルに200年先の未来を感じることが出来ると思う。
本筋とは関係ないことだが、くだらないことでリアリティを損なわないでほしい。

・謎の惑星の正体について
謎の惑星で戦艦大和が現れるのは、惑星ファンタムだからではないのか?
予告編でテレザート上陸作戦のテーマを使っていたので、テレサが登場するのではないか?
など考えていたが、どちらでもない。
惑星ジレルの聖地であるアケーリアスの遺跡だった。
アケーリアス=アクエリアスではないかと思っていたが、どうやらその通りのようだ。
このあたりの詳しい内容は是非とも映画館でどうぞ! 

・ガミラスとの共同戦線は『新たなる』を意識しているように思う。
赤い戦闘空母と三段空母を見ると、そう思う方は多いだろう。

・音楽について気になったこと
1.白色彗星のテーマとデスラーのテーマの掛け合いになっている?ように聴こえたところがあったのだが・・
宮川泰先生がよくやっていた2つの曲をつなげる手法だが、 デスラーが登場しない所ではありえない。
もう一度映画を鑑賞して確認しようと思う。
2.謎の惑星が正体を表したところの曲が「テレサ・愛のテーマ」に酷似していた。
ここでこの曲はいただけない。どうせなら、「神秘の星アクエリアス」あたりを使ってほしかった。
この曲も、もう一度映画を鑑賞して確認しようと思う。
3.新曲だけでなく、おなじみのBGMも録り直しているようで、アレンジや演奏が良くなっているように聞こえた。
サントラ盤が来年2/25に発売されるので、ちゃんと聴き比べてみようと思う。1.2.の曲も収録されるだろうから、検証してみたい。 
4.ラストの「新銀河誕生」は、ここで使ってはいけないと思う。
雰囲気的にはよくマッチしていたが、完全新作映画なんだから彬良さんの新曲を当ててほしかった。

・『星巡る方舟』は、『永遠に』に対する『新たなる』のように、
次回作『宇宙戦艦ヤマト 2201』(まだ製作決定していません)への橋渡し的な作品と見えた。

・今回ガミラスとの共同戦線をやり、「新銀河誕生」
を使ったということは、
2199の続編として『新たなる』と『永遠に』をリメイクするつもりは無いなと思った。
個人的には、この2作は無くていいので『III』はやってほしいと切に願う。

・一番感動した(というよりほっとした)のは、最後にバーガーが助かっていたこと。
この一点が映画の後味を良くしていると思う。
私は、見終わって沈んだ気持ちでは帰宅したくないので
映画はハッピーエンドであるべきだ、と思っている。


以上、超個人的な感想や思いで失礼いたしました。 



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