自称米子のプロモデラー

模型、フィギュア、ジオラマを製作するブログ

Shade 3DでCG画像を作る

2024-10-26 17:37:13 | 模型

今から24年前、我が家にインターネットと、PCが導入されました。

最初のPCは、Power MacG4 450hzでした。

この当時メモリーを1G積んで、無敵状態でした。

メモリーも今の様に安くは無く、1ギガのメモリーだけで18万円ほどかかりました。

でも、そのおかげで、Photoshopもイラストレーターもサクサク動き、快適に作業でしました。

PCを導入したら、イラストを描くのは当たり前で、最終的には3DCGを作れたらと色々アプリを探して、値段も手頃なShadeを買いました。

しかしインストールしたはいいけど、全く操作がわからない。

丸や四角を作って見ては終了。

何をどうすれば良いのか分からないので、本屋でマニュアル本を買って来て真夜中までやって見ましたが、一つ覚えるとまた一つ分からなくなる。

なんでパソコンアプリのマニュアルって訳が分からないのか?

簡単なことを難しい言葉で書いてある。

散々頭に来て、1人怒鳴り散らしながらShadeの操作を一つ一つ覚えました。

結局ベジエ曲線的なワイヤーを引っ張ったり押したりして丸や四角から変形させて造形するという概念は分かりました。

散々苦労してやっとこんな物が作りました。

車に詳しい方ならこのワイヤーフィレームだけでなんの車かわかると思います。

これですけど、

トヨタ2000GT ですね。

ここまで作るのに一ヶ月くらいかかったか?

ボディーが継ぎ目なしの一体化してるので、3Dでも同じ様に一体化のパーツとして作りました。

これが色々トラブルの連続で、何故か表面に皺が寄ってしまいます。

ワイヤーを整えて一つ一つ修正してなんとか出来上がりました。

3Dを製作している方のモニターを見ると、たいがい黒い画面に白いワイヤーで製作されていますが、見にくくないかな?と思っていました。

私は最初、白い画面で赤や黒ワイヤーで3Dをやっていましたが、あまりに長時間白い画面を見続けたせいか、目を火傷した様な症状が出ました。

溶接の火を直に見た時の様な目の痛みが出て、一晩中涙が止まらない状態に成りました。

画面が明るすぎたんですね。

なので皆さん黒い画面で作業されているんですね。

車の他に、こんな物も作りました。

コレは、映画「ターミネーター2」で、T800がサイバーダイン社の窓から警官隊に向かって威嚇射撃した「ミニガンM134」です。

他に、

コレは、映画「ターミネーター」でシュワルツネッガーが片手で撃っていたショットガンです。

他にも、

ドイツの傑作マシンガンMG34です。

四苦八苦しながらここまで3DCGを作れる様に成りました。

でも、だいぶ長い間、作っていないのでShadeの使い方を忘れてしまっています。

また一から思い出さないとダメですね。

今使っているPowerMacは8コアのCPUなのでレンダリングが激早です。

環境は良いのですが、3Dを使う仕事が無いんですね。

でも、3Dプリンターの性能が上がって来ているので、コレからは使えるのかもしれません。

Shadeはグラフィックソフトなので、CADなどのデータに対応してなかったのですが、アップデートして3Dプリンタに対応できる様にしました。

STL方式に変換できるんですね。

一度ですが、実際にプリントして見た事が有ります。

よそのプリンタを使わせてもらったのですが、まだまだ綺麗に出来ませんでした。

でも、どんどん性能が上がって来ている様なので、手で作る時代は終わるのかもしれませんね。

いつかは3Dプリンタで造形するようになるのかな〜?

でも手で作りたいんですけどね。

ん〜、時代遅れにならない様に気をつけます。


ルイジ・コラーニ氏のバイク

2024-10-25 14:34:36 | 模型

大変な作業のエンジェランの製作記事も終了しました。

次に何をアップしようかと思いましたが、今まで汚しの入った物ばかりアップしていましたので、数十年前に汚しを一切入れずに製作した物をアップします。

皆さんは「ルイジ・コラーニ氏」をご存知でしょうか?

ドイツ生まれの工業デザイナーなのですが、今まで見たデザインとは全く違う「曲面の魔術師」とも言えるすごいデザインをされる方でした。

なかなか作品を見る事が出来ないので、写真集を買いました。

もう40年くらい前になると思います。

この本ですが、

この作品集の中に、

この様なバイクの写真がありました。

コレは「ミュンヒ・マムート」というバイクだそうですが、私は詳しくないのでよくわかりません。

しかし、このデザイン、面白いですよね。

これを模型で作ったら面白いだろう。

と思い、何をベースにするか?色々探したら、田宮模型の「カタナ1100GSX」の1/12スケールで作れるかも?と思い、やって見ました。

そして、こんな物ができました。

これを作りました。

本体はタミヤのキットを一部改造しただけで、独特のカウルは「バルサ」を削り、FRPの樹脂で表面をコーティング、徹底的に磨き上げ、エアーブラシでグラデーション塗装をし、クリアラッカーを6〜7回エアーブラシで塗り重ねました。

カウルの表面は特に磨いたりせず、エアーブラシの吹きっぱなし状態で仕上げました。

クリアラッカーの吹き付けは、一度吹き付けるたびに、少しずつ溶剤を加えて薄めて上塗りしました。

最初から最後まで濃い塗料で重ねると表面がざらついたり、細かいでこぼこが発生する可能性があります。

重ねにるするごとに薄めて吹き付けると綺麗に艶が出ます。

この方が「ルイジ・コラーニ氏」です。

デザインが、生物的曲線で出来ていて、非常にかっこいい。

「シド・ミード氏」のデザインとは全く違う方向性のデザインですが、どちらも私が尊敬する工業デザイナーです。

しかし「ルイジ・コラーニ氏」は2019年に亡くなりました。

もうこのデザインが見られないのが残念です。

まだまだ氏のデザインで、面白い物が有るので、いつか模型で製作して見たいですね。

ご冥福をお祈りします。

 

 

 


バーチャロン エンジェランを作る パート12 完成

2024-10-24 07:28:14 | 模型

長々とアップしてきた「バーチャロン エンジェラン」の製作ですが、やっと完成です。

白を基本としたものと、紫を基本とした物の二種類有り、発注主様から「バーチャロン」のイラスト集をお借りして、それに忠実に仕上げしましたが、一つのパーツを6色に塗り分けるという事が有り、しかも超小型パーツで四苦八苦しました。

でも製作も2回目だったので2度目は割とサクサク進みました。

説明書もほとんど手順通りにならず、独自の順番で製作して行きました。

ただ、最後の仕上げで付属のデカールを貼る部分が有るのですが、このデカールが裏面に白の下地が無く、スケスケのデカールだったので、貼り付けると、

こんな感じに文字が目立たない色合いになりました。

下地の紫が透けて黒っぽくなり、文字が見えません。

コレではダメなので、デカールを作ることにしました。

ロゴをパソコンで製作し、白のデカールに、インクジェットプリンターで印刷し、表面にクリア塗装して完成。

これをパーツに貼り付けました。

多少の文字が見える様になりましたが、この色の組み合わせではここが限界か?

コレで我慢してもらいます。

残っていた翼ですが、コレも薄い紫色でグラデーションをエアーブラシで入れて仕上げました。

コレらのパーツを全部組み立てると、

こんな感じになりました。

コレで完成です。

ガンダムのスタンドに取り付けました。

ガンダムのスタンドはフィギュアの背中に細いネジを差し込んでそれに真鍮パイプを通して取り付けて有ります。

翼が重量バランスをとってくれるので、ヤジロベエの様に左右バランスよく真っ直ぐになります。

コレでやっと面倒だったエンジェランが二種類共完成しました。

このキット、完成した後もバラバラに出来るので、納品で山形県まで送る際、分解して段ボールの型抜きした物に一つ一つパーツを埋め込んで送り出し、発注主様に組み立てて頂きました。

その後、発注主様が専用のケースを入手された様で、ケースの中に収まっている様です。

地震でもケースに入っていればダメージも最小限になると思います。

コレでやっと大変なキットを完成させる事が出来ました。

コレでエンジェランの製作は終わります。

当分こんな作業はしたくないですね。

でも、まだたくさん受けている物が有るのでボチボチ製作します。

ただ、本業の方も忙しくなって来て、毎日の更新も滞るかもしれません。

次は何をアップしましょかね〜。

 

 

 

 

 


バーチャロン エンジェランを作る パート11

2024-10-23 08:40:50 | 模型

ココ何日か雨が続いています。

宮崎県の方では大変な雨で、あちこちが浸水してしまっている様です。

ここ山陰米子は、有難いことにこの様な被害に遭ったことが有りません。

やはり、霊峰大山のお陰かもしれません。

今日も天候に関係無く「エンジェラン」の製作記事です。

この「エンジェラン」は非常にカラフルななので塗り分けが大変です。

さらに1/144スケールのガンダムより小さい大きさです。

しかも関節可動なのでパーツ分割がすごい。

指で持っているだけで指が痛くなるくらい小さい。

これを何色も塗り分けです。

本体のパーツは大体塗れたので、スカート部分の裏面を塗ります。

今回はエアーブラシでなるべく塗る様にしています。

なのでマスキングします。

これにマスキングします。

これがスカートの裏面です。

エアーブラシで蛍光色レッドを吹き付けます。

マスキングを剥がして、

艶消し黒を筆で手塗りします。

コレで大まかなパーツが塗りあがりました。

あと、翼が有りますが。

コレらのパーツを仮組みして見ます。

やっとここまで仕上がりました。

コレからガンダムのスタンドに取り付けられる様に加工したり、翼の仕上げに入ります。

完成まで後少し!


バーチャロン エンジェランを作る パート10

2024-10-22 12:13:37 | 模型

今日は台風の影響か?雨が降っています。

湿度も高く、塗装には向かない様です。

連日アップしているバーチャロン エンジェランのガレージキットですが、何度作っても大変です。

今回は色が違うので、蛍光色部分をエアーブラシで吹き付けしています。

その為、マスキングが大変です。

マスキングして吹き付けて、またマスキングして吹き付けます。

コレを繰り返し、

これを繰り返して塗装して行きます。

8

コレでやっと表面の塗装が終わりました。

まだ、スカートの裏面が残っています。

ここがまた大変です。

続く!