Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

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2008-05-23 12:52:18 | BASS GUITARS

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ストラトキャスターと並行して製作していた50年代バージョンのプレジションベースも完成した。自分はギター弾きだが周りにビンテージフェンダーベースマニアやハイエンドベースマニアがたくさんいる為、当然の如くベースギターにも詳しくなってしまった。今回は何も味付けしていないプレベらしいプレベを作ってみたくてやってみた。

カラー : ダコタレッド

ボディ : アイチ木材加工(株)製 アルダー2ピース(未加工時1.83kg)

ネック : アイチ木材加工(株)製 メイプルワンピース

ピックアップ : フェンダーORIGINAL PRECISION BASS PU

ポット : CTS 250K Aカーブ×2

ジャック : スイッチクラフトMIL SPEC

ケーブル : ウエスタンエレクトリック1950s 22AWG  LENZ 1940s 20AWG

コンデンサー : コーネルダプラー PMグリーン 0.1uF 400 V

重量 : 3.4kg

ギター並みの軽量ボディでアコースティックな鳴り。PUも色々悩んだが原点を知る上でやはりフェンダーに。ネックがワイドで太い為、フレットのエッジ処理時に軽くサンディングして70年代のプレベの感じに近くなった。さすがにネックも同じメーカーだからネックジョイントは素晴らしくタイト。そのままボルト締めしてもセンターの位置は完璧だ。ネックは木目も真っ直ぐな何も無いプレーンなだけあってかなりの強度が期待される。アイチ木材加工ではネックの販売はもうしていないらしく、最後に残っていたデットストックを何とか入手した。

プレジションベースを作ってみて改めてシンプルなデザイン・スペックほど、ぞれぞれのパーツの個体差でサウンドが激変することを痛感した。デビューしてから50年以上経っても結局ここにたどり着くデザインの素晴らしさ。ボディ材はベタ塗りするのがもったいない程のいい木目のアルダーボディだがあえて50年代のカスタムカラーに。これが「ダコタレッド」という色かどうかはわからないがアメリカの消防車カラーらしい。ホームセンターで販売している缶スプレーは種類がなくそろそろコンプレッサーが欲しいところ。塗装はかなり薄く仕上げているのですでに軽くクラックがみられる。ほんとラッカー塗装は難しい。

イメージトーンはドンシャリではなく70年代初期のチャックレイニーやウェルトン・フェルダーのような中音主体の感じ。弦もフラットワウンドを張りたいところだ。ボディが軽い為ヘッド落ちが考えられるのでペグを世界のゴトーのGBR640にした。このペグは完全にビンテージスタイルで逆巻き。重量が通常のモデルの約半分の超軽量、このボディとのバランスもいい。ヘッドが軽いと音やサスティーンが減少するというが逆に鳴るようになった。

PUはやはりフェンダーオリジナル。いろいろ迷ったがカスタム物のハイエンドPUは出音をモディファイしていて、どんなボディ材でもそこにトーンを持っていくという作られた感じの設定だから何か違うような気がしてこれにチョイスした。目指すは普通のPBサウンド。後輩のモノホン59年製フェンダープレジションも実に地味なミッドレンジだけの音だがそれがいいのだ。いらないトーンがない。必要なトーンだけがタッチに敏感に反応する感じ。音を作るのではなくそのままのいい音。それさえあれば良いのになかなかそんなベースには出会わない。

サーキットは現行のCTSポット250kAカーブにオールドの配線材とコンデンサーとハンダ。50年代のオリジナルが0.1だから同じにしたが今の時代は0.068ぐらいが良いかもしれない。

さて音のほうはどうか。実にビンテージフェンダーサウンドだ。軽くテンションも緩めで低いアクション。最近、気付くとベースばかり弾いている。ギターと違いベースは弦のチョイスでかなりの音と弾き心地のチューンが出来るので深みにハマリそうだ。ギタリストもベースを弾くべし。